
猪狩山の特徴

猪狩山は、秩父鉄道三峰口駅の北側、小鹿野町と秩父市の境界上に位置する標高760mの山で、形の良い三角形の山容は古来より信仰の対象とされ、麓には猪狩神社、山頂には猪狩神社の奥宮が鎮座しています。

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鞍掛山と間違われる山頂
猪狩山から更に尾根を辿って登り返した所にある822mのピークが猪狩山という説もあり、猪狩山の山頂標識も設置されていますが、こちらは「鞍掛山」の間違いで、猪狩神社の方々は古くから奥宮のあるを猪狩山としています。

鞍掛山には、2007年まで「鞍掛山」の山名板があったが、いつの間にか「猪狩山」に付け替えられ、多くの登山者が混乱する原因となっています。
様々なサイトやGoogle Mapでも、猪狩山を鞍掛山と間違って標記されています。

猪狩神社と例大祭

猪狩神社は、日本武尊の伝説に由来する狼信仰の神社で、春と秋に例大祭が行われます。
〈例大祭開催日〉
春祭は4月の第3日曜日、秋の奥宮祭は11月の第三日曜日に開催されます。
例大祭は登山者も参加可能で、猪狩山に氏子と共に登拝し、山頂の奥宮で神事が行われます。
秋の例大祭では赤飯やサンマを供える独特の風習があり、猪狩神社の案内書きには「十一月第三日曜日、秋祭り。奥宮で日本武尊が猪を追い払ったときにあげた雄叫びの故事にならい、氏子・参拝者たちによる鬨(とき)の声をあげる神事」とされ、祭りの最後には音頭を取って全員が「うお~・うお~・うお~」と狼の鳴き方で三回叫ぶ面白い慣わしがあり、多くのおイヌ様(狼信仰)ファンが集います。
山名の由来
猪狩神社の名前は、日本武尊の東征にまつわる伝説に由来し、古くこの地に荒れ狂う猪の群れがいたとされ、それらを退治したことから「猪狩」の名がついたと伝えられています。
猪狩山の登山コース
猪狩神社左手の登山口からスタートします。
【アクセス】
秩父鉄道「三峰口駅」から両神方面行きの町営バスに乗車、猪狩神社前にある「古池(ふるいけ)」バス停で下車します。

踏み跡は薄く、草が生い茂る急登を登っていきます。
かなりの急登で、足元も緩く、非常に登りづらい登山道です。
急登の勾配率は約30%もあり、北アルプス三大急登のひとつである燕岳・合戦尾根の24%を上回り、笠ヶ岳の笠新道に匹敵する勾配率です。

ザレ場の急登を抜けても、次は鎖とロープの連続で難所は続きます。
「低山侮るなかれ」を形にした山です。特に下山時は気を付けて下りましょう。
鎖場、ロープ場を超えると山頂に至ります。
コースチェック
- 猪狩神社から奥宮のある猪狩山山頂まで、埼玉県の山域でも屈指の急登が続きます。
- ルートの不明瞭さに十分注意してください。
標準コースタイムと難易度
2時間45分| 難易度★★★☆☆
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