城峯山の特徴
城峯山(じょうみねさん)は、埼玉県秩父市、秩父郡皆野町と児玉郡神川町の境界にある標高1,037.7mの山で、山頂には一等三角点と電波塔があり、この電波塔は展望台となっています。
電波塔からの眺望は360°全方位に展望がきき、埼玉県内の山ほぼ全域を見渡せることから、埼玉の登山冊子でも特に眺望の良い山として紹介されています。
山の形は隣接する鐘掛城との双耳峰でわかりやすい形をしていることから、武甲山と同様に秩父山域でのランドマーク的な山となっています。
また、平将門伝説にもゆかりが深く、将門が官軍から敗走してこの山に立て籠ったときに、愛妾の桔梗が敵方に密通したと疑い、桔梗を斬り捨てたことで、城峯山には今でも桔梗の花が咲かないという伝説が残っています。
電波塔からの大展望
山頂にある電波塔に登ると360°の大展望を見ることができ、埼玉県内でも屈指の絶景を楽しむことができます。
近くの堂平山、簑山、丸山、武甲山はもちろん、両神山、甲武信ヶ岳などの奥秩父山域。上州方面は赤城山、榛名山や御荷鉾山などを見渡せます。更に天候の好条件が揃えば八ヶ岳や、浅間山まで見ることができます。
但し、夏場は周辺木々の葉が視界を遮る方角もあるため、全周囲の眺望を楽しむには落葉して視界が広がる冬季~春先の時期がおすすめです。
江戸期の地誌にも山頂からの展望が詳しく描かれていることから、数百年も前から高い評判を得ている展望であることがわかります。全周の大展望がしばし時間の経過を忘れさせてくれます。
城峯神社
山頂付近には城峯神社があり、平将門を城山にて討ち取った藤原秀郷が、山頂直下の平坦な場所に藤原氏の神である春日四柱を勧請し、高岩に猿田彦大神を鎮座して奥宮と称して、中宮には日本武尊を鎮祭したと伝えられています。
境内は広く南西方向の展望が開けており、隣接するキャンプ場には週末にコアなキャンパーで賑わいます。
山名の由来
平将門が関東が一望できるこの山に城を築いたことから付けられたとされています。山頂直下の城峯神社には幾つかの将門伝説が残っています。
その他にも「丈峯」からの「一際抜きんでた山」からついたとされる説もあります。
名山選定
関東百名山に選定されています。
城峯山の登山コース
マイカーを中郷地区にある八坂神社前の天恋湧水に隣接する無料駐車場(4台)に停めて表参道コースを進みます。500mほど先の沢戸区集会場の隣に比較的綺麗なトイレがあります。(ただし和式)
※駐車場は男衾登山口方向に進めば路肩スペースいくつか有り。
城峯神社の大鳥居をくぐって男衾登山口から登り、キャンプ場と城峯神社を経由して山頂展望台へ。石間峠を過ぎて鐘掛城までを往復します。
バスの場合は天恋湧水よりも更に4km(徒歩で約50分)ほど手前の万年橋バス停で下車。
いずれも長い距離になるため、マイカーを城峯山キャンプ場の無料駐車場(20台)に停めて、展望と伝説の山を気軽に楽しむのもありです。
標準コースタイムと難易度
城峯山の登山記事はこちらです👇