
雲取山登山活動記録
山行日 | 2025月4月30日(水) |
標高 | 2017.1m |
登山コース | 三峯神社駐車場〜霧藻ヶ峰~白岩山〜芋ノ木ドッケ~雲取山~小雲取山~三峯神社駐車場 |
標準コースタイム | 12時間45分 |
コースタイム実績 | 9時間19分 |
距離 | 21.3km |
上り/下り(累計) | 1920m/1920m |
駐車場 | 三峯神社第二駐車場(夜間無料/40台) 三峯神社第一駐車場(520円/240台) |
雲取山の紹介記事はこちらです👇
山行記録
待ちに待ったゴールデンウイーク登山は、日本百名山の雲取山に日帰りで行ってきました!
本当は1泊2日のテント泊でのんびり富士山を堪能したかったのですが、なかなか2日間休みを揃えることが難しいため、日帰りに変更。埼玉側からとなる三峯神社から登ってきました。
お目当ては勿論雲取山山頂からの富士山。この季節の雪が残っている富士山が好きなので、東京都の最高峰からの富士の眺めを楽しむのを目的として、同じく埼玉百名山の霧藻ヶ峰、白岩山、芋ノ木ドッケのピークも踏んでこようという算段です。
往復20kmの長距離コースのため、登った先の富士山が見えなかったときの悔しさは計り知れませんが、この日は天気に恵まれて、雲一つない快晴の中、贅沢なほどの富士の絶景を堪能してきました!
三峯神社駐車場〜霧藻ヶ峰

AM4:25
三峯神社の登山者用駐車場に車を停めてスタートです!
三峯神社の駐車場は8:00〜18:00は有料ですが、それ以外の時間では無料で駐車できます。
気温は4℃と冬の朝のような寒さでしたが、手袋を忘れて指先が冷たい悲しいスタートとなってしまいました。

AM4:45
奥宮の妙法ヶ岳に続く参道登山口で登山届を提出します。
森の中はまだ暗く、久しぶりにヘッデンを装着して入山しました。

AM4:55
妙法ヶ岳との分岐ポイントですが、妙法ヶ岳は以前登っているので、今回は右に進路を取って、雲取山に直行します。

AM5:20
炭焼平には炭焼場が残っていて、鬼滅の刃の主人公竈門炭治郎の出身地が雲取山周辺と言われる痕跡を見ることができます。

AM5:40
スタートから約1時間でようやく最初の経由地である地蔵峠に到着しました。
その名の通りお地蔵さんがあるので、山行の無事をお祈りしてから進みます。

そして地蔵峠から12分で霧藻ヶ峰に到着、迫力のある一枚板の標識がカッコいいです!
霧藻ヶ峰は別名黒岩山や燕岩とも呼ばれています。

2025年4月に改装工事を終えてリニューアルオープンした霧藻ヶ峰休憩舎は流石に綺麗で、雲取山へ向かう途中の休憩ポイントとして人気です。
飲食物の販売はカップヌードル、水、お茶、コーラにポカリスエットです。

この日は予報の通りの快晴で、霧藻ヶ峰からの景色も壮大でした!
奥秩父の山並みが眼下に広がり、埼玉の名峰両神山が存在感バツグンです!!

トイレもリニューアルされていて、とても綺麗でした。
霧藻ヶ峰〜白岩山

霧藻ヶ峰を過ぎて前白岩山に至る前辺りから、シラビソやコメツガといった奥秩父高山らしい針葉樹に囲まれて、登山道の雰囲気がガラリと変わってきました。

AM6:40
富士山の眺望地点がありました。ここまでは富士山が全く見えなかったので、ここで雲取山から富士山がどのように見えるか、雲がかかってないかの確認ができます。

樹林から覗いてみると富士山がクッキリでめちゃくちゃいい感じ!
テンション爆上がりでこれまでの眠気&疲れが吹っ飛びました!
それでも頂上に着いたときに雲が出てきて見えないってこともよくあるパターンなので、少しペースを上げて進みます。

AM7:00
廃墟になった白岩小屋。今にも潰れそうなので、避難所としても使えません。

白岩小屋の裏手には展望所があり、目の前には奥秩父の美しい山並みが広がります。高度感もあって爽快でした!

AM7:17
白岩小屋から分で白岩山に到着。樹林に囲まれて眺望はありませんが、広葉樹に囲まれて、いよいよ秩父の奥深くを歩いていることを実感します。

山頂は三角点と休憩用の立派なベンチがありました。

三角点のすぐ近くにはこの山唯一の面白ポイント。「オオシラビン」に見えるオオシラビソがありました。
白岩山〜雲取山

AM7:30
白岩山から約10分で芋ノ木ドッケの分岐に到着しました!
直登すると芋ノ木ドッケピークへ。
右手は巻道で雲取山へのショートカットになっています。
芋ノ木ドッケは埼玉百名山にも選ばれているので、ピークを踏みたいと迷わず直登します。

芋ノ木ドッケの頂上に寄るハイカーはあまりいないため、道も荒れ気味で、踏み跡も分かりにくく、少し登りづらい道が続きました。

ピークには山頂標識はなく、三角点のような石柱が埋められているだけでした。

少し下りた所にある案内板の支柱に「芋ノ木ドッケ」の山名が記載されていました。
これで雲取山手前にあるピークは全て踏んだので、今日のターゲットである雲取山に向かいます。

最後の休憩ポイントとなる大ダワ。
左から進路を取って雲取山に向かいます。

AM8:25
そしてようやく雲取山山荘に到着しました!鯉のぼりがかわいい。
平成11年に新築された山小屋なので、外観も内装もトイレも綺麗でした。
注意したいのは昼食の提供はなく、カップラーメンかエナジーバーのみの提供とのことです。

ゆっくり休める休憩所もあります。

テント場は早い者勝ちの10張ほどのスペースです。

AM8:52
そして山荘から20分程登ると…三峯神社駐車場から4時間10分。
ようやく日本百名山の雲取山に登頂しました!
この日は雲一つない快晴で、目の前に富士山がドーンと見えます!最高です!!

東京都の最高峰を示す立派な石の標識。

雲一つない富士山が最高に綺麗でした。
これを見るために登ったので、大感動の瞬間です。

記念に富士山とパチリ☆

南アルプスも光岳から、聖岳、赤石岳、悪沢岳、塩見岳、間ノ岳、北岳、仙丈、甲斐駒まで全部見えました!

そして見納めの富士山をもう一度。
最高です♪

鴨沢側に少し歩くと山梨県側の山頂標識。
県境の影響もあって少し低い位置にありました。

鷹ノ巣山や御前山など、東京方面の山並みも素晴らしい景色です。
せっかくなので、鴨沢側に15分程歩けば着く東京百名山の小雲取山まで足を伸ばします。

それでまた小雲取山の手前でもこの笑っちゃうほどの絶景!
三峯よりも鴨沢ルートが人気なのも納得です!

AM9:50
雲取山から15分ほどで小雲取山に到着しました。
小さいですが、カラーが入っていて明るい雰囲気の山頂標識です。

実際はボロボロ。
ちょっと可哀そうなので、そろそろ新しいのが必要かもです。
目的の山々に登れた満足感を感じながら、下山します。
高い達成感を得られた山であるほど、下山時はいつも素晴らしい景色を見た感動と満足感に浸りながらも、その反面、もしかしたらこの景色をもう見ることができないかもしれないという寂しさも感じます。
目に焼き付けるように、噛み締めるように、来た道を戻ります。

PM12:50
途中、霧藻ヶ峰休憩所に寄ると、どうやらコーヒーを頼むと管理人で秩父の登山家の新井靖雄さんが山の歌を歌ってくれるようで、たまたまコーヒーを注文した方に歌っている「山小屋の灯火」を横で聞くことができました!☕️
昭和中期の歌ですが、堅苦しさもなく、明るく親しみ易いメロディーで、”想い出の窓に寄り、君をしのべば”というフレーズが、山小屋という空間における普遍的な哀愁が感じられてとても良かったです。
新井さんの朗らかで素敵な歌声が秩父の山々にこだまして素敵な時間でした♪
「山小屋の灯火」のリンク貼ります👇
https://m.youtube.com/watch?v=yuvie5HzAYk

帰り道、所々で朝は目立たなかった春の花が、綺麗に咲き誇っていました。

三峯神社に戻ると、たくさんの石楠花がお出迎え。
無事の下山に花を添えてくれました。
まとめ
もう何年も前から登りたかった雲取山。往復20kmの長い道のりでしたが、山深い針葉樹林や広葉樹の新緑、春の花々に囲まれて登山の醍醐味を感じながら気持ち良く歩くことができました。
そして何と言っても雲取山頂から見えた富士山や南アルプスの絶景が、100点満点の山行を演出してくれて心が震えるほどの感動を味わうことができました。
往復20km歩いて富士山見えなかったら相当なショックを受けるでしょうから、運もありますが、天候に恵まれた会心の登山でした!
霧藻ヶ峰の新井さんの素敵な山歌も聞けて、思い出に残る素晴らしい登山になりました。
雲取山の紹介記事はこちらです👇