ポンポン山の伝説
ポンポン山は吉見町の高負彦根神社の境内裏にある標高28mの見晴らしの良い岩山で、この山の中腹に登って足を踏み鳴らすと、ポンポンといい音がすることからこの名前が付けられました。
今もこの地に残る伝説を紹介します。
その昔、ある長者が財宝の隠し場所を捜している中、高負彦根神社に詣で、「一番良い財宝の隠し場所を教えてください」とお伺いをたてたところ、神様のお告げがあり、「この岩山に埋めろ。私が守ってやろう」と言われたことで、長者は安心して財宝をこの山に埋めました。
それからしばらくして、長者の隠した財宝を盗もうと盗人が山に入ると、突然、山がポンポンと山鳴りを起こしたため、盗人は恐れおののき、震えながら山を下りました。それ以降は誰も、財宝を盗み出しに行くものはいなくなりました。
このようにして財宝は永い間、安全に埋まっていたとのことですが、あまりにも古い話のため、その後の財宝の行方は、近在の人達の間でも知る者はいなくなったということです。
こうした話の名残として、今でも岩山はポンポン山と呼ばれており、山には神霊がいると言われています。
ポンポン山は、別名「玉鉾山」とも呼ばれており、玉鉾は美しい矛の意味から、ここにも宝物が埋められていたという伝説の名残があります。
本当にポンポンと音がするの?
実際にポンポンと音がするのか確認しましたところ、本当にポンポンと音がしました。
山頂から2~3m下りた土の部分を強く踏むとポンポンと音が聞こえます。
色んなサイトの口コミを見ましても8:2位の割合でポンポンと音がするという人が多いです。
登山コース
ポンポン山のすぐ近くにあるポンポン山公園駐車場(無料/15台)に駐車して出発します。
山登りという雰囲気が全くない中、案内板に沿って進みます。
駐車場から100mほどで高負彦根神社が見えてきます。
高負彦根神社がポンポン山のようです。
神社の右手に進みます。
社殿の後方の巨岩に近い地面を強く踏むとポンポンと音を発することがこの山の名前の由来のようです。ちょっと面白い話ですが、言い伝えの範疇であって、本当に音が鳴るのか鳴らないのか…
先の説明板の10m先に山頂が見えます。
山頂は大人5人が座れるくらいのスペースがあります。
ポンポン山の山頂標識がありました。
山頂にある1番高い岩の上からの景色です。
標高は28mで「山」と呼んでもいいのかという高さではありますが、意外にも景色は良く、鴻巣方面に180°のパノラマが広がります。
「ポンポン」を探して色んな場所を踏んで回ったところ、山頂から少し下りた所の土の上で少し強めに地面を踏むと、確かに「ポンポン」という音がしました!中に空洞があるような音の伝わり方でした。
(上に載せたポンポン山の案内板の左下に音がする所の説明があります。)
神社から往復20分で登山は終了。神社の隣には公園があり、のんびりできます。