奥武蔵の秘境『ウノタワ』
ウノタワは、奥武蔵山域にある大持山と鳥首峠の間に伸びる稜線にこつ然と現れる開けた窪地で、一面が緑に苔むす神秘的な空間です。
”タワ”は峠やコルのことで、実際に稜線の鞍部に位置しています。
山を覆う木々は鳴りを潜め、地面に広がる緑の苔がフワフワでモフモフの不思議な感触を楽しませてくれるこの地は、静謐で神秘的な空間として「天空の幻想郷」とも称される県内屈指の秘境と言われており、埼玉県の登山者でもあまり知られていない、隠れファンの多いスポットです。
「ウノタワ」の伝説
ウノタワの地名の由来はウノタワに立てられている説明看板に記されています。
以下、説明看板の全文です。
「昔ここは大きな沼になっていて、山の神様の化身の鵜が住んでいた。
この鵜を猟師が誤って射ってしまい死なせてしまった。
すると鵜もろとも沼は消滅してしまった。
ウノタワの地名は鵜の田(ウノタ)から来たもので、地元の人にはいまだにウノタの名称で親しまれている。(飯能市)」
この地名の由来がより一層ウノタワを神秘的たらしめています。
飯能市の最強紅葉スポット
秋はこの神秘的な窪地を囲む樹木の彩りも素晴らしく、地元ハイカーからは飯能市の最強紅葉スポットとして人気です。
更に少し歩く距離は長くなりますが、紅葉のトンネルが続く妻坂峠や大持山~武甲山の稜線も併せて歩けば、ブナやカエデといった自然林が織りなす奥武蔵随一の紅葉を楽しむことができます。
ウノタワの登山コース
名栗バス亭からのスタートが最短距離になります。
林道を進みキャンプ場の大鳩園沿いを進み、鳥首峠から尾根道を進み、天神山を経由してウノタワに至ります。
コースチェック
現在、ウノタワまで最短距離で登れる林道横倉線の一部区間は、土砂崩れにより当面の間、全面通行止め(歩行者も不可)となっているため、鳥首寄峠経由が最短距離となります。
標準コースタイムと難易度
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