釜伏山の特徴
釜伏山は寄居町にある標高582mの山で、蛇紋岩という室内装飾用に重宝されている蛇柄で濃緑色の岩石でできた岩峰です。
山頂は森林に囲まれており眺望はありませんが、麓にある釜山神社の奥の院として小さい祠が鎮座します。祠の裏手に車のナンバープレート程の大きさの手書きの山頂標識が木の枝に括り付けられています。
山頂から東側に10分程下ると日本名水百選の一つ日本水(やまとみず)がありますが、現在は崖崩れの恐れがあるため「立ち入り禁止」となっています。
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山名の由来
770年頃、日本武尊が武蔵野国を巡幸した折にこの神社に立ち寄り、山頂にて神様に供える粥を炊いた釜を神体岩上に伏せて願望成就の祈りをしたことから、「釜伏山」「釜山神社」の名が付けられたと伝えられています。
その他にも関東平野から眺めると山の形が釜を伏せたような半球状の山容であることから、この名前が付いたという説もあります。
また先述の日本水も日本武尊が喉の渇きを覚え、岩肌に剣を振るうとこの泉が湧き出したとの伝説から名付けられたとされています。
狼が狛犬の釜伏神社
秩父地方で神犬を狛犬ではなく狼とする神社が10数社あるといわれてますが、釜伏神社はそのうちのひとつで、真神(まかみ)といわれる現在は絶滅してしまった日本狼が神格化されて信仰の対象となっている神社です。
釜山神社には、この世の五大要素といわれる「木火土金水」の霊神が祀られており、特に火防盗難の守護を始めとして諸々に無限の幸を賜るといわれています。現在社務所は閉鎖されていますが、本殿は美しくしっかりと管理されています。
釜伏山の登山コース
この山だけを目指して波久礼駅から日本水経由で登るコースもありますが、東秩父村の大内沢集落から隣接する登谷山、更にその隣の皇鈴山と組み合わせて登るコースがおすすめです。
標準コースタイムと難易度
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