
登山活動記録
山行日 | 2025月5月11日(日) |
標高 | 赤岩岳1570m, 宗四郎山1510m, 大ナゲシ1532m |
登山コース | 赤岩峠登山口〜赤岩峠~赤岩岳〜宗四郎山~大ナゲシ~赤岩峠登山口 |
標準コースタイム | 8時間15分 |
コースタイム実績 | 6時間12分 |
距離 | 9.1km |
上り/下り(累計) | 1278m/1282m |
駐車場 | 旧ニッチツ鉱山社宅前路肩駐車(10台) |
赤岩岳、宗四郎山の紹介記事はこちらです👇
山行記録
新緑が美しい5月の登山は、奥秩父の秘峰と呼ばれる宗四郎山をターゲットに赤岩岳、大ナゲシの岩登り登山を楽しんできました!
このエリアは奥秩父の更に奥に位置する少しミステリアスな山域のため、ソロでの山行は敬遠しておりましたが、たまたまインスタのフォロワーで同じく埼玉百名山制覇を目論む”かっちゃん”さんからお誘いをいただいて、今回はご一緒させていただきました。
かっちゃんは埼玉百名山を97座制覇していますので、今日の赤岩岳と宗四郎山に登れば99座制覇となり、コンプリートにリーチがかかります!
私のサイトを見て埼玉百名山制覇を目標にされたと聞いて、めちゃくちゃ嬉しかったです!
しかしながら私にとってチームでの登山は、2023年秋の奥穂高岳以来約1年半振りということで、前の日から少し緊張気味で、前日はあまり寝られず寝不足でスタート…。

AM6:50
途中の道の駅で合流してスタート地点となる旧ニッチツ鉱山社宅跡に移動。
車は入り口の前の道のスペースに路駐しました。
林道は秘境感があるものの、10台くらいは駐車できそうなスペースがあり、意外とすんなりと駐車できました。
さっそく敷地内に入って登山スタートです!

廃墟マニアに人気スポットとなっている廃屋の前を抜けていきます。

この石碑を目印に裏手に入って行くと登山口がありました。(少しわかりにくいので注意!)

序盤から急登が続く杉林が続きますが、そこを抜けるとブナやケヤキの広葉樹が広がります。
アカヤシオは見頃は過ぎたものの、所々で咲残りがあり、今回の山行を美しく彩ってくれました。

よく晴れた5月の上旬ということもあって、新緑もとても綺麗でした!

AM7:40
尾根まで登ったところで、赤岩峠に到着です。
急登を登って一気に噴き出した汗をぬぐい、一呼吸入れます。

赤岩峠の右手方向に身を向けると、赤岩岳が鋭い突起状のシルエットで聳え立っていました。
険しい岩峰の山容に圧倒されます!

赤岩岳の直登ルートは、ロープ本職の方のみが行ける超危険エリアのため、一般登山者は左の巻道へと回避し、ルンゼを登ってコルに取り付くのが定番ルートです。
コルに登ると、この山の最難関となる10m程の岩場が出てきます。

AM7:55
岩場を慎重に越えると、右手が開けて一気に高度感のある息を呑むような絶景が目の前に広がります!
手前の巨大な三角が大ナゲシ、奥には浅間山が見える絶景です!
その間の西上州の山並みも素晴らしい!!

AM8:05
そして絶景の岩場から登ること10分、一つ目のターゲット、赤岩岳に到着しました。

咲き残りのアカヤシオが山頂を彩り、登頂を祝ってくれているようでした。

山頂からの眺望は高度感抜群!
パノラマビューと吹き抜ける風がめちゃくちゃ気持ち良かったです!!

真ん中には次に向かう宗四郎山、その奥に八ヶ岳が綺麗に見えました!

登りの時に紹介したこの山一番の難所の岩場は高さは10m程ですが、鎖のない直登です。
普段から岩場慣れしていれば問題ありませんが、そうでない人にとっては少し緊張するかなという崖でした。

ルンゼはザレ場が続くので落石に注意して下りました。

赤岩峠に戻り、宗四郎山に向かう途中に振り返ると、その名の通りの少し赤みを帯びた赤岩岳が迫力のある姿を見せてくれました!
岩肌が剥き出しの存在感は、同じく奥秩父のジャンダルムこと”クレイジーマウンテン”二子山を連想させます。

尾根伝いに進むと大ナゲシとの分岐に至りましたが、まずは今回の登山の1番の目的である宗四郎山へ直行。

雁場峠を通過。小さい祠が祀られていました。

ひたすらアップダウンが続く稜線を越えていきます。
辛抱の時間が続いてみるみる体力が削られていきます。
この辺りが「この山の2度目はない」という感想が多い所以かなと思いました。

AM9:25
そして長いアップダウンのラスボスは「六助ノ頭」。
ここの急登は埼玉県内では記憶にないレベルで、とにかくめちゃくちゃキツイ!!
宗四郎山の手前のピークですが、おじさん二人でヘロヘロになりながらようやく山頂に到着。
標識は「タ」の真ん中の点が抜けて「六ノアクマ」となっていて、正に悪魔の名前がピッタリの地獄の急登でした!

六ノアタマを過ぎた所の分岐は道間違えする方も多い地点です。
写真左に行きたくなりそうな分岐ですが、右方向に進路をとります。

宗四郎山に続くの尾根道を進むと、10分ほどで宗四郎山直下の岩場に到着します。
秩父の奥の奥地の登山道ですが、意外と道は荒れておらず歩き易かったです。

宗四郎山の岩場は直登は難易度が高いため、防獣ネット沿いに迂回するのが良いです。

迂回した先の岩稜を経年劣化した怪しい虎ロープを目印に登っていきます。
でもこの岩を登った後も道がわかりづらく、ウロウロと道迷いましたが、最後は道なき道を突撃して登っていきました!

AM9:50
そして遂に奥秩父の秘峰、宗四郎山に無事登頂です!
尾根道のアップダウンで結構時間がかかったので、歩行距離よりもタフな道のりでした。

山頂には休憩できるスペースもあります。

二人で登頂の記念撮影☆
タフな道のりを乗り越えた満足感が顔に出て、なかなか良い笑顔で撮れました♪

そしてなんといっても宗四郎山頂からの眺望は絶景の一言!
視界いっぱいの緑と青!!
中央の一番奥に見えるのは甲武信ヶ岳です。

右手には先ほど登った赤岩岳(写真中央やや右手)と、そのすぐ左に難所の岩場1583ポイントの三角錐が見えて、写真左側に大ナゲシのとんがり帽子が聳えています。
👆は山頂からの180度のパノラマ動画です。
人の手が届かない自然に囲まれた秘境感が、埼玉の好山病患者達を魅了しています。
目の前には奥秩父~西上州の山並みが綺麗に連なる大パノラマを楽しむことができます♪
この絶景を目に焼き付けて下山へ。

埼玉百名山を99座まで制覇して気持ち良く下山するかっちゃん♪
私よりちょっとだけ年上ですが、めちゃくちゃ元気です!✨
帰りのアップダウンを言葉少なめに越えて、大ナゲシの分岐まで戻ったところで、大ナゲシに行くかやめるか二人で迷いましたが、今後またこの辺りまで来ることはなかなか無いし、せっかくだから登ろうかと決めて大ナゲシ方向に舵を切ります。
そして結果的にはその選択が大正解!

一旦、下ってからまた登るという面倒さはあるものの、スリル満点の鎖場がラスボスのように立ちはだかり、登り応え満載!
鎖場は途中から急激に危険度が増して、滑落一発アウトの個所もあり、緊張感も一気にMAX…
この日1番の難易度で、私にとっては昨年登った秩父のジャンダルムことクレイジーマウンテンの二子山以来の痺れる岩登りでした!

AM11:45
本日3座目の大ナゲシに無事登頂!!

大ナゲシからの眺めもバツグン!
赤岩岳、宗四郎山からは見えなかった上述のクレイジーマウンテンの二子山(写真中央から左)が見えました!!
こちらから見た二子山の山容は、お馴染みの厳つい山容ではなく岩屏風といった雰囲気でした。

秘境エリアならではの絶景を堪能するかっちゃん♪
山頂から見える町の景色は好きではなく、自然だけに囲まれた景色に興奮するようです。
大ナゲシの山頂では終始ニヤニヤしていました✨

先ほど登った宗四郎山の三角(左側の濃い緑)とその奥の八ヶ岳。壮観でした。
大ナゲシからの絶景を楽しみながら今回の登山振り返り、達成感に浸ったら下山開始✨

AM13:05
下山時は、登山道を包み込む新緑と所々にヤマツツジの鮮やかな朱色が、三座を登った満足度に花を添えてくれました。
まとめ
殆ど情報がなかった埼玉県秩父市の奥の奥、秘境エリアの登山はアップダウンの繰り返しで、6時間で9kmしか歩いていないことからも、なかなかタフな道のりでしたが、特に宗四郎山の手前にある六助ノ頭の急登はドS級っぷりがハンパなく、笠ヶ岳の笠新道以来の膝ガクガクでグロッキー状態に陥りました。
これから登る方は、覚悟して向かってください!
大ナゲシの鎖場もスリルがあって登り応え抜群!
最近では奥秩父のジャンダルムことクレイジーマウンテン二子山が岩登りの怖さが話題となり、全国にも名を轟かせる勢いですが、大ナゲシの鎖場も隠れたスリル登山の穴場かなと思います。
山深い尾根道は、一人歩きだと心細くなりそうな道でしたが、かっちゃんと二人だったので飽きずに楽しく歩けました。
かっちゃんの埼玉百名山99座制覇に相応しい、素晴らしい景色を共有できた素晴らしい山行でした♪
私はまだ75座…ゆっくり楽しみながら制覇に向けて頑張ります!
赤岩岳、宗四郎山の紹介記事はこちらです👇