越上山の特徴
越上山は飯能市と越生町を分ける尾根にある標高566.5mの山で、山頂は露出した岩峰を越えた木立の中にあり、山頂標識と三等三角点があります。
稜線は大野峠、刈場坂峠、ブナ峠、飯盛峠、傘杉峠、顔振峠、一本杉峠、北向地蔵と続き、毛呂山町の黒山三滝や鎌北湖と結んで歩くこともできます。
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越上山の山頂
山頂は樹林に囲まれて眺望が全く無い山という認識が広がっているものの、越生町が不要な木を伐採する等整備も行き届いており、鬱蒼としているわけではなく、程よい開放感も感じられて意外と居心地が良い雰囲気の山です。山頂手前には好展望箇所があり、関東平野の向こう側に筑波山まで眺望が利きます。
諏訪神社からユガテ方面のメイン登山道を分岐して少し外れた位置にあることから、道迷いの可能性も低く、ひとりで長時間山に籠りたい人におすすめの山です。
山名の由来
有力な説としましては、「拝み山」「お神山」から転じて付いた山名と言われ、かつては雨乞いの信仰の山だったという説と、もう一つはときがわ町などを流れる越辺川の上流に当たることから、越上山となったという説があります。
顔振峠
西側にある顔振峠は、源義経の伝説が残る場所で、奥州への逃亡の際にこの地からの絶景に何度も振り返ったことで付いたとされる説や、武蔵坊弁慶があまりの急坂に顔を振りながら登ったという説があります。
峠の茶屋として知られている平九郎茶屋は、明治維新にて渋沢栄一の義弟渋沢平九郎が官軍との戦に敗れこの地へ落ちた際に茶屋に草鞋を所望し、その代価として刀を預かったことからこの店名になったとのことです。
店内からは関八州の綺麗な景色を見ることができる人気の休憩所で、うどんや蕎麦、手作りの味噌ポテトが評判です。(開店時間9:00~)
天気の良い日には顔振峠から奥武蔵と奥多摩の山並みを見渡せます。
越上山の登山コース
マイカー、電車ともに吾野駅からスタートし、顔振峠、諏訪神社を経由して越上山へ。下山は来た道を戻ります。
顔振峠直下は急登ですが、その他はアスファルトの林道も含め、歩き易い道が続きます。
標準コースタイムと難易度
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