
父不見山の特徴
父不見山は埼玉県と群馬県の県境に位置する標高1047mの山で、詩人・随筆家の尾崎喜八の「神流川紀行」の「父不見御荷鉾も見えず神奈川星ばかりなる万場の泊り」という一首で有名になりました。
「ザル平の頭」の呼称もあり、山頂には「三角天」と彫られたダルマ型の石が祀られており、周辺地域の住民に愛されてきた山です。
埼玉側と群馬側で違う2つの山名由来

山名の由来は、埼玉県側と群馬県側で異なった由来が残っています。
埼玉県側の由来では、戦死した平将門の子が父を慕って嘆いたことから「ててみずやま」となったという説。
群馬県側の由来では、北側に流れる神流川を挟んで住んでいた武将の妻子が戦に出た父が帰るはずの南の高い山を毎日眺めて「ててみえず」「ててみえじ」と口ずさむようになったのが由来で、この地を「ててめえじやま」と呼ぶようになった説が伝わっています。
他にも寺僧が我が子を捨てて逃げた際に、後を追った子供がこの山で見失ったからという説など諸説あります。
父不見山の登山コース
杉ノ峠登山口駐車場(無料)に車を停めて入山。
杉ノ峠まで出れば、あとは山頂まで横移動の尾根歩きです。
父不見山を登頂したらそのまま登山道を往復して下山します。

杉ノ峠登山口駐車場は、路肩に車一台分のスペースしかありません。
ここに停められない場合は数十メートル毎に駐車できる路肩が2~3箇所あるので、そちらに駐車できます。

登山口は草が生い茂り、入口が分かり難いです。
写真の右側にある四角い黄色の保安林の看板の裏手から右に登るように入山するのが正解です。
わからなければ、最悪どこからでもいいので、直登すれば30m程で登山道に当たります。

登山口から入山して直ぐの登山道です。
杉の植林が多いので「杉の峠」とされたのではと想像します。

杉の峠分岐に到着します。
正面に祠が鎮座されていますので、杉ノ峠登山口からの登山道は参道になっているかもです。


稜線を歩きます。
登山道は特に荒れてはおらず、歩き易いです。

杉の峠分岐に出てからは基本的には横移動ですが、数回登り返しがあります。

杉の峠登山口から30分程(標準コースタイムは1時間)で登頂しました。

山頂からは展望は無く、山の紹介板(白い看板)とその左側に「三角天」と彫られている昭和5年製の岩が置いてあります。
来た道を戻って下山します。
標準コースタイムと難易度
1時間50分| 難易度★☆☆☆☆
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