志賀坂諏訪山登山活動記録
山行日 | 2024月11月3日(日) |
標高 | 1207.1m |
登山コース | 諏訪山登山口駐車場~馬頭尊分岐~諏訪山~谷コース分岐~諏訪山登山口駐車場 |
標準コースタイム | 2時間30分 |
コースタイム実績 | 1時間36分 |
距離 | 3.7km |
上り/下り(累計) | 461m/461m |
駐車場 | 志賀坂諏訪山登山口駐車場 (無料/10台) |
志賀坂諏訪山の紹介記事はこちらです👇
山行記録
今年初の埼玉紅葉登山は、山頂から目の前に聳える両神山の迫力を楽しめる志賀坂諏訪山に行ってきました。
志賀坂諏訪山は、埼玉県と群馬県の県境に位置し、「諏訪山」というと群馬県上野村の諏訪山が知られているため、今回登る諏訪山は「志賀坂」を冠名として呼ばれています。
「諏訪山」は、山頂に長野県の諏訪大社の分社が祀られていることに由来します。
両神山の北側、埼玉県の最北西部に位置し、標高は約1200mということもあって、紅葉は県内でも少し早めに訪れることから、山頂付近の紅葉はちょうど見頃を迎えており、思っていた以上に楽しむことができました。
AM6:20
R299号をひたすら群馬方面に走り、奥武蔵のジャンダルムこと二子山の麓を過ぎること30分。
群馬県との県境にある志賀坂トンネルを抜けて、そのすぐ傍にある志賀坂諏訪山登山口駐車場に車を停めます。
登山者用の無料駐車場は10台程停められます。
登山口は既に晩秋を迎えて気温10℃と肌寒い朝です。
AM6:35
登山の準備をして駐車場の奥にある登山口から入山します。
登山口からすぐの所に馬頭尊が祀られる分岐点があり、左が尾根コースで右が谷コースになります。
登りは人気のある尾根コースを選択しました。
諏訪山は信仰の山ですので、所々仏様が鎮座しています。
杉の植林の中を抜けていきます。
埼玉県は林業が盛んだった歴史もあり、人里から近い山の多くは杉の植林となっています。
自ずと紅葉の気配はなく、ひたすら急坂を登ります。
AM6:48
杉林を抜けるつづら折りの急登を登って一気に70mほど標高を上げると、とても綺麗な尾根に出ました。
勾配もなだらかでとても歩き易い道です。
こんなに綺麗な登山道を歩けるとは思っていなかったので、テンションも一気に上がって、軽快に足が進みます。
この感動は丸山の尾根道や大持山~妻坂峠以来で、埼玉県内でも指折りの気持ち良い登山道だと思います。
所々勾配のある階段が待ち受けていますが、整備されているため足つきが良く、ペースも落ちずにどんどん標高を稼ぎます。
AM7:00
尾根ルートの展望ポイントとなっている送電線の鉄塔まで来ました。
埼玉県が誇る日本百名山の両神山を側面から仰ぐことが出来ます。
他にも左手に武甲山など秩父の町並みまで眺めることができましたが、朝日が強く差していて残念ながら写真に収められませんでした。
両神山の反対側は群馬県側の山々の展望が開けています。
こちらの眺めもなかなか綺麗でした。
AM7:10
再び尾根道を進むと痩せ尾根となり、唯一滑落の危険があるポイントでしたが、ロープを持って慎重に進めば特に難しくはありませんでした。
ここの辺りからこの山ので唯一の頑張り所となる400mほどの長い登り坂が続きます。
それでも急登が続くわけではないので、難なく進めました。
AM7:15
痩せ尾根から長く続く登りを越えて、少し息を切らしながら谷ルートとの合流地点に到着しました。
ここから山頂まではルートは一本に絞られます。
この分岐に至っても道は広く、案内板もしっかりしています。
つまりこの山は林業、鉄塔建設と整備、諏訪大社への参道として産業と地域住民による入山者が多かったと思われます。
標高は1000mを超えた辺りまで来ましたが、ここまでのルートでは紅葉は特に見られず。
更に標高を上げて紅葉が見られることを期待して進みます。
歩き易さは続く中、平坦→急坂→平坦→急坂の繰り返しで標高を上げていきます。
すると山頂の雰囲気を感じる標高1100mに差しかっかた辺りで、いよいよ木々が色づいてきました。
相変わらず登山道は歩き易く、少しずつ色づきも鮮やかになってきます。
「やっと紅葉きたかな〜」と少し興奮気味で進む先を見ると、色合いの良い紅葉が待ってくれているような雰囲気が出てきました。
たくさんの落ち葉が登山道を埋め尽くしています。
これも秋ならではの落ち葉の絨毯。
山頂直下までくると、一帯は自然林が多くを占める樹林帯となります。
そしてこの山頂まで50mの所まで来ると、広葉樹が綺麗に色づいて、紅葉スポットとなっていました!
緑がほんの少し残っているとても綺麗な黄色で、正に紅葉の見頃を迎えるタイミングでした。
私もこの色鮮やかな樹林帯に興奮して「いいね!」を連発しながら周囲を見渡しますが、まだ朝早い時間で陽が高くないため、林の中はやや暗め。
彩りが映えるのはもう少し時間が経ってからと思い、紅葉は下山時に楽しむ作戦を取って、先に山頂を目指します。
AM7:30
最後の登りは左に折れるように進み、頂上まで残り2分の案内。
ここも落ち葉で埋もれていますが、整備された階段になっています。
そして最後の階段を登ると視界が開け、先程の鉄塔から見た両神山よりもさらに迫力のある両神山が目の前に。
同じく両神山を取り巻く秩父の四阿屋山や二子山など、両神山を正面から眺めることができる山は幾つかありますが、この角度での両神山を見ることはあまりなかったのでとても新鮮です。
拳形で台形山容のイメージが強い両神山ですが、意外と起伏の激しい峰を併せ持つ山容であることがわかります。
この両神山を側面から大迫力で楽しめるのが諏訪山の一番の魅力だと思います。
それでも数年後には、手前の杉の植林が成長して両神山の展望はかなり視界が遮られることになりそうなのが少し残念です。
AM7:30
登山開始から55分で志賀坂諏訪山に登頂しました。コースタイムは思ったより短く、サクッと登れました。
山頂には志賀坂諏訪山の代名詞とも言える諏訪大明神が祀られています。古来より狩猟、農耕、舞踏と神として崇められている長野県の諏訪大社の分社です。
諏訪大社のすぐ前に山頂標識が立っていました。背後から差し込む朝日の影で少し暗いですが、しっかりとした立派な木の柱です。
しばし山頂の雰囲気を堪能したら、先ほどの紅葉スポットに戻ります。
ようやく太陽も上がってきたので、色が映えて素晴らしい雰囲気が出てきました!
諏訪山を紅葉の名所と紹介している情報はあまり見たことがないので、そこまで期待はしていませんでしたが、なかなか色づきも良く見応えがあります。想像の何倍も良いです!
紅葉エリアは凄く広い訳ではありませんが、十分満足できる規模の紅葉です。
圧巻とまではいかないものの、頭上には艶やかな紅と黄色が織り重なり、心が安らぐ優しい秋の雰囲気が広がります。
しばらく紅葉のカーテンを楽しんだら下山します。
AM7:50
下山の谷ルートは、落ち葉が堆積して足場が不明瞭であるのと、前日までの雨でかなり滑りました。それに石がガレていてかなり歩き辛い道です。
正直、正規ルートなの?と思ってしまうくらいの歩き難さでした。
少し廃れたあずま屋も寂しげな雰囲気でした。
何回か沢を渡りますが、橋は全て崩落しており、自力で渡ります。ですので、本来は封鎖されているルートかもしれません。
余程の理由がなければ尾根ルートの往復の方が歩き易いのでおすすめかなと思います。
AM8:05
実績コースタイム1時間36分で駐車場に下山しました。
途中ですれ違った登山者は山頂直下で1名、下山後の駐車場で挨拶をしたこれから登る登山者が1名と、比較的登山者は少なく、静かな山登りを楽しむことができました。
まとめ
志賀坂諏訪山は山の前情報が少なかったこともあって、紅葉はそれほど期待はしていませんでしたが、想像以上に素晴らしく、今季初の秋登山はまた良い山を一つ見つけることができた満足度の高い山行になりました。
また、尾根ルート登山道がとても歩き易かったのも満足度を高めた要因の一つで、埼玉県内の山はそれなりに登ってきましたが、その中でも指折りの歩き易さでした。
秩父の奥地ということもあり、埼玉県内でも市街地から遠いので、移動が少し大変だったということを差し引いても、今回の紅葉と両神山の大迫力展望は心に残る山行になりました。
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