楢抜山登山 奥武蔵マニアが辿った西川植林の尾根道を周る

楢抜山山頂
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楢抜山登山活動記録

山行日2025月2月22日(土)
標高553m
登山コース金錫寺駐車場〜楢抜山~仁田山峠〜ノボット〜周助山~金錫寺駐車場周回 
標準コースタイム 5時間55分
コースタイム実績3時間54分
距離10.6km
上り/下り(累計)961m/961m
駐車場金錫寺駐車場(無料/20台)

山行記録

寒さが少し和らぎ、春が近づいてきた2月末の登山は、飯能市にある楢抜山に行ってきました!

楢抜山は今でこそ埼玉百名山の一つとして知名度は維持されていますが、元々はマイナーな山で、知っているのは余程の奥武蔵マニアぐらいと言われていた山です。

楢抜山周辺の山も含め、この辺りは西川材と呼ばれる材木の産地で、コースのほぼ全てが植林に覆われて眺望もないため、一昔前は読図トレーニングの山として歩かれていたとのことですが、今ではGPSと登山アプリの普及で、簡単に山を歩ける時代になったことから、専ら埼玉百名山ハンターの通り道となっています。

そんな奥武蔵マニアの先人達の後を追って楢抜山と周助山を結ぶ9つのピークが連なるコースを周ってきました。

更に下山後は名栗の絶品グルメも堪能してきたので、そちらの紹介も合わせてお楽しみください。

金錫寺~加久良山~三本松~楢抜山

金錫寺

AM6:45
金錫寺の道を挟んだ隣の駐車場に車を停めてスタートです!

ここの駐車場は大仁田山に登ったときも利用させて貰いましたが、YAMAPにも記載されていない、登山者にも無料で開放してくれている非常にありがたい地元ハイカー定番の駐車場です。

素戔嗚神社

今回は時計回りの周回のため、金錫寺の前を通り過ぎて、素戔嗚すさのお神社から登山道へと入りました。

素戔嗚神社本堂

素戔嗚神社本堂を左に抜けていきます。

素戔嗚神社裏道

この山域一帯が西川材の産地ということで、早速、杉の樹林がお出迎えです。

加久良山

AM7:15
尾根まで登ると早速最初のピークとなる加久良山に到着しました。
4×10cm程の小さい山頂標識です。

峯山山頂

そのまま尾根を15分程進むと峯山のピークに達しましたが、ただの通り道のような場所で標識はありませんでした。

三本松

AM7:47
峯山から25分で三本松に登頂。
周りはずっと杉の木が続いています。

楢抜山手前の岩場

三本松から稜線を辿った楢抜山の手前では、石灰岩の岩場がアスレチック的な要素を演出してくれました。

楢抜山手前の急登

そして急登を登ると…

楢抜山山頂

AM8:10
スタートから1時間25分、あっと言う間に4っ目のピークで、今日のターゲット楢抜山に登頂です!
所々急登もありましたが、特に難所もなく、快適に歩けました!

楢抜山山頂からの棒ノ嶺

楢抜山の山頂からは木立の隙間に棒ノ嶺が見えました!
春から秋にかけては、葉っぱに隠れて見えないかもです。

ここからは周助山への周回コースを進みます。

仁田山峠

AM8:35
周助山を経由する周回ルートを取るので、楢抜山から仁田山峠に下りて嶺の分岐を目指します。

楢抜山~嶺の分岐〜ノポット~周助山~原市場神社

仁田山峠入口

仁田山峠からの入口は分かり辛かったですが、鉄パイプの手摺りの脇にありました。

仁田山峠の小さい祠

峠の入口はその時代の往来の安全や疫病祈願の信仰の歴史もあって、祠や道祖神などが鎮座されていることが多いですね。

山行の安全を祈願して先に進みます。

仁田山峠からの登山道

嶺の分岐への登り道は手入れが施されて歩き易かったです。

嶺の分岐前の鉄塔

鉄塔に出ました。
ここがこのコース唯一の好展望スポットで、目の前には関東平野が広がっていました!

転倒からの絶景

最初、ケーブルが邪魔かなと思いましたが、これはこれで鉄塔の真下からの展望ということで、面白い構図だったかなと思います!
東京都心が見えました✨

鉄塔からの棒ノ嶺

右手には先程楢抜山の木立の隙間からせせこましく見えた棒ノ嶺もスッキリと見えました!

普段はあまり休憩せずに歩きますが、今日は展望台の下の広場に座って、良い意味で期待を裏切る絶景を堪能しながら、おにぎりをいただいて、最高の一時を過ごしました。

鉄塔の下

鉄塔下に奥武蔵ロングトレイルの標識が立っている通り、この先の嶺の分岐から周助山までは奥武蔵ロングトレイル105kmのコースに入ります。

奥武蔵ロングトレイルのコース

嶺の分岐から周助山に繋がる登山道に入ると、流石は奥武蔵ロングトレイルのコースになっているだけあって、めちゃくちゃ歩き易い道に整備されていました!

小さいケルン

所々小さいケルンもあるのが、玄人好みを演出しています。

絵帽子(高谷山)

AM9:10
6個目のピークとなる烏帽子(高谷山)に到着しました。
高谷山と書いてタホガイと読むのでしょうか?

天神峠分岐

天神峠との分岐となる林道に出ますが、周助山方面は対面のカーブミラーとガードレールの脇から下ります。少し分かり難かったポイントです。

根藤

7つ目のピークとなる根藤は、細い木に巻かれたビニテにマジックという、過去一で可哀想な山頂標識でした。

ノボット

8個目のピークとなるノボットに到着です。地図にはノポットと記載されているのもあります。

緑の登山道

今日のコースはどこを歩いても緑がたくさん。グリーンエネルギーを吸収できる癒しの森の様なところがこのコースの醍醐味です!

周助山

そして今回の最後のターゲットである、周助山に到着です!
これで9つのピークを制覇しました。

周助山の可愛い山頂標識

ハートマークがとっても可愛い。

民家の裏に下山

民家の裏に下山しました。
原市場神社から裏山を通って金錫寺に戻ります。

原市場神社

原市場神社の階段がこれ!
一通り山道を歩いてきて、既に気が抜けた状態からこの130段を越える階段はかなりきつかったです。

原市場神社裏の登山道

裏山もちゃんと山道でした。

原市場の風景

飯能市原市場地域の長閑な風景。
こういった里山から見る風情のある景色はハートウォーミングな感じがして凄く好きです。

里山からの周助山

先程歩いた周助山。
やっぱり自分が登った山はより綺麗に見えますね!

楢抜山~周助山のゴミ

金錫寺の駐車場に戻りました。程良い疲労感で、満足度の高い山行でした。

今日は時間に余裕があったので、久しぶりにゴミ拾いをしました!
モンベルの壊れたサングラスとカップ麺の粉末スープの袋など。
みなさん、安全第一ですが、ゴミも落とさないよう気を付けて登山を楽しんで下さい!

名栗の伝説のベーグル屋さんロータスベーグル

名栗ロータスベーグル

下山後はもはや名栗の伝説とも言えるロータスベーグルさんで絶品ベーグルをお土産に購入してきました!
3回目の訪問でようやく営業していて大興奮!(過去2回はまさかの臨時休業でした)

塩バターベーグル

開店時間の11時に到着すると、既に地元の飯能マダムが6名ほど並んでいました。中には一人で20個程購入される方もいてビックリ!!人気の程が伺えました。

貧乏な私は塩バターやチョコ、キーマカレーなど6種類を1個ずつ購入。個人的には夏みかんアールグレイとバジルチーズがめちゃくちゃ美味しかったです!リピ確定しました✨

楢抜山や棒ノ嶺、有間山方面の登山に来られた方にはお土産に最高ですので、絶対おすすめです!
ロータスベーグルの詳細はこちら👇

古民家レストランひらぬま

ロータスベーグルでお土産を買った後は、こちらも名栗で人気の「古民家レストランひらぬま」さんへ行って下山メシを食べてきました!

ピザとパスタが人気ですが、今回は王道のマルゲリータを注文!
トマトソースが酸味と甘味の中にフレッシュ感が際立ちとても美味しいです!!
生地もモチモチで、窯焼きの炭火の香ばしい香りが食欲をそそります。モッツアレラチーズも美味しいですし、直径は30cmとなかなかのボリュームもあって男性でもお腹いっぱいになる量で大満足でした♪

まとめ

今回は楢抜山をターゲットに周助山を経由する周回ルートを歩きましたが、10kmの距離の割には高低差を感じさせない歩き易い道が続いて、快適な山歩きができました。

この山域は楢抜山と周助山の中間にも別の稜線があったり、他にも子ノ権現に続く稜線などがあるので、奥武蔵マニアにとってはたくさんピークを踏める歩き甲斐のある山域かも知れません。

棒ノ嶺や蕨山、楢抜山の登山を楽しめて、尚且つ有間ダムを中心として美味しいカフェやレストランが点在する名栗は、奥武蔵の中でも静かで魅力の多い地域で、改めて名栗の楽しさを再認識した山行になりました。