
観音山登山活動記録
山行日 | 2025月1月13日(日) |
標高 | 698m |
登山コース | 仁王門~鷲窟観音院~東奥の院~観音山往復 |
標準コースタイム | 2時間00分 |
コースタイム実績 | 1時間15分 |
距離 | 2.3km |
上り/下り(累計) | 344m/344m |
駐車場 | 観音院駐車場(無料/10台) |
観音山の紹介記事はこちらです👇
山行記録
新年の登り始めはこの日の早朝に塚山に登ってきましたが、少し登り足りなかったので、帰りがてらに秩父市の観音山にも登ってきました!
観音山は秩父札所三十一番鷲窟観音院が観光スポットとしても人気ですが、その観音院の裏手に聳える岩峰がピークとなる、往復2時間程で登れる低山です。
寺院の本堂を囲む岩窟の迫力と、奥秩父の静かな里山の雰囲気という二面性を併せ持つ、一山で二度美味しい登山を楽しめました。
近頃は低山登山の人気が高まってきていますので、低山愛好家の方々には、是非山行記録を参考にして頂けたらと思います。
仁王門〜秩父札所三十一番鷲窟観音院

AM10:15
山門となる仁王門のすぐ隣にある観音院駐車場に車を停めて登山開始です。

仁王門では、日本一の大きさを誇る石造りの仁王像がお出迎えです。
一枚の岩から造られているとのことですが、精巧で重厚感がありました!


仁王門をくぐると296段の石段が始まります。

石段は登り易く、脇にはたくさんの石碑が立てられていて、こちらを向いています。

石仏もいくつも鎮座されていました。
観音山には十万八千体の石仏があるとのこと。凄い数です。

296段の石段を登り切ると立派な鐘楼があります。
鐘の撞き方が書いてあり、「来た時に心をこめて静かに撞き合掌します。けして帰りの際には撞かないようにします」とのことです。
鳴らしてみると、太い鐘の音が静寂の中に響き渡り、大気を伝って振動が身体の中に伝わってきました。

AM10:20
そして鐘楼の先には鷲窟観音院本堂が見えてきました!
背後の岩窟の形状が反り上がる様に本堂を囲んでいて圧巻です!
この地域特有の砂岩のため、角のない自由曲線を帯びた独特な岩容です。
岩窟の迫力と神聖な静けさ、漂うお香の香りがとても神秘的で、霊験あらたかな雰囲気でした!

本堂の隣にある落差約30mの聖浄の滝です。こちらも迫力満点。
滝から落ちてくる水音は神聖な音がしました。

その滝壺の側には迫力のある不動明王が立っています。水垢離(滝行)をする修験者の煩悩を焼き払っていたのかもしれません。
観音院を楽しんだら観音山へ向かいます。
鷲窟観音院〜観音山

本堂の右手に回って観音山へ向かいますが、その前に周回しながら楽しめる建築、建造物がありました。

矢抜けの穴は鎌倉時代の武将畠山重忠の家臣本田親常がここから矢を放ち1km先の岩の穴を射通したという伝説が残っています。
でも弓の最大飛距離は300〜400mのはずなので、まあ届かないだろうと、あくまで伝説の域の話だと思ってます。
可能性として、少し違う(もう少し近い)所から射抜いたのが誇張されて伝説となったと推測してます。

少し奥には東奥の院。
西側にも奥の院がありますが、岩壁の崩落などにより現在は通行禁止でした。

芭蕉の句「清く聞かん 耳に香たいて 子規」。
ホトトギスの声を耳に香を焚いて聞こうという句です。
香は「嗅ぐ」と言わず「聞く」とも言うらしく、「聞く」の掛け言葉だそうです。
現代人とましては、「スマホ見ながら聞くなよ」と言われてると解釈しました。

こちらは「馬の蹄跡洞窟の石仏群」と言われる、畠山重忠の愛馬を休ませたという伝説が残る洞窟の石仏群です。

AM10:35
短い物見周回を終えたら、いよいよ観音山登山道に入ります。

序盤はしっかり整備された階段を登りますが、一段一段が高くて結構疲れます。
ロープに助けられる箇所もありました。

AM10:40
牛首峠との分岐です。
この辺りまで登ってくると、普通の登山道です。

杉の樹林帯を進みますが、ここも結構勾配があって予想以上に汗をかきました。

再び整備された階段を登れば、山頂はもうすぐです。
観光登山だと思って調子に乗って早いペースで登っていたら、心臓バクバクの汗ダラダラ状態になりました。

AM10:50
標高670m辺りに「仁王尊採石場」の案内板がありした。
ここから2tを超える仁王尊の石を採掘して下まで降ろしたみたいですが、その労働力に驚愕です。

尾根に取り付くと、木立の隙間からは観音山の裏手にある合角ダムが見えました。
「ごうかくダム」とも読めることから、ダムでは受験生を応援する『合格ダムカレー』が提供されており、県外からも合格祈願に訪れるお客さんが多くいるみたいです。

AM10:55
観音山登頂しました。
予想以上に勾配があり汗はかきましたが、それなりにサクッと登れました!
観音山自体が岩峰なので、山頂も剥き出しの岩が点在していました。
山頂標識の先に展望がききそうなスペースがあるので行ってみると…

山頂広場から見える父不見山方面の景色です!
長閑な雰囲気の集落と山並みがとても良い風景で、最高の眺めでした!
こういうのんびりした景色は大好きです。

更に岩峰の先に進むと両神山と二子山(写真右)が見えました。
この秩父の両名峰は埼玉登山を親しんでいる者としては特別な存在なので、やっぱり並んで見えると嬉しくなります。
冬なので木立が落葉して展望がありましたが、春から秋はちょっと見難いかもです。
しばらくの間、山頂から秩父の景色を堪能して、下山しました。
登山後のご飯『観音そば』

下山後は麓にある観音茶屋へお蕎麦を食べに行ってきました。
お客さんがいっぱい入っていて繁盛している様子で、入店前から期待が高まります。
満席で少し待たされてから入店しました。

15分ほど待ってお蕎麦が来ました。
さっそく蕎麦をいただくと、期待以上に美味しく、北海道産蕎麦粉の二八蕎麦は、水々しく香り良し、噛み心地良し、喉ごし良しで、蕎麦の旨みが口の中でいっぱいに広がる逸品でした!
天ぷらもサックサクで、素材の味が生きてて、筆者としても久しぶりに「うまい」と声が出るくらい美味さでした。
小鉢の料理も全てクオリティが高く、最後は蕎麦が濃く凝縮されたトロットロの蕎麦湯が提供されます!
この小鉢セットは1610円ですが正直安いと思うレベルです。東京なら2000円はしますね。
間違いなくおすすめの店なので、よかったら観音山登山と合わせて立ち寄ってみて下さい。
埼玉県の下山メシで詳しく紹介しています👇
まとめ
本日2座目の観音山登山は、短いコースの中にも見所たっぷりで、仏閣を巡る厳かな雰囲気と、登山道の自然と山頂からの景色といった、観光と登山を一度に楽しむことができました!
山歩きも気持ち良かったですし、鷲窟観音院を巡るのがとても楽しかったです。迫力のある岩窟と鷲窟観音院は一見の価値ありだと思います。
観音山の山頂からの景色もよく、素晴らしい山行になりましたので、新年の登り始めは充実した一日で、帰宅後のお酒も最高の一杯になりました!
観音山の紹介記事はこちらです👇