皇鈴山,登谷山,釜伏山登山 埼玉一の関東平野大展望と清浄なる釜伏古社

皇鈴山登山特等席
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皇鈴山 登谷山 釜伏山登山活動記録

山行日2023月5月2日(火)
標高皇帝山679m 登谷山668m 釜伏山582m
登山コース花桃の郷第1駐車場~釜伏神社~釜伏山~釜伏神社~登谷山~皇帝山~花桃の郷第1駐車場
標準コースタイム4時間35分
コースタイム実績3時間45分
距離11.9km
上り/下り(累計)697m/696m
駐車場東秩父村大内沢花桃の郷第1駐車場

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皇鈴山、登谷山、釜伏山の紹介記事はこちらです👇

山行記録

前日は飯能市の大仁田山に病み上がりのリハビリ登山に行ってきましたが、思いの外動けたので2日連続の山行です。
昨夜は雨が降ったので、快晴予報の今日は空気が澄んで景色が綺麗に見えるのではと期待して、関東平野の大展望を見に皇鈴山と登谷山へ、更に足を伸ばして釜伏山まで行って来ました。

花桃駐車場

東秩父村の大内沢にある花桃の郷第1駐車場に駐車してスタートです。

駐車場青ポスト

駐車料金は無料ですが、協力金(300円)のポストがあります。春の花桃の観光地となっていることからトイレは綺麗です。

5月なので花桃の季節は終わってますが、3月末の花桃まつりの時期は約5000本の桃の木が満開を迎え、桃源郷と称されるほどの綺麗な景色が見られます。

東秩父村大内沢桃源郷
3月末の花桃祭り
皇鈴山
花桃と皇鈴山

3月末に来た時の写真を載せます。奥に見えるのが皇鈴山です。

去年の外秩父七峰縦走ハイキング大会で二本木峠から皇鈴山と登谷山の山頂を通り過ぎましたが、のんびりできずでしたので、今日は十分に皇鈴山と登谷山、釜伏山を楽しみたいと思います。

林道

大内沢の集落を通り過ぎて林道をそのまま登ります。
別荘地のようなところがありました。正直こんなところに?という感じですが、避暑地なんでしょうか?

別荘区域

しばらく林道を歩くと約40分ほどで東秩父山域の稜線部に出ました。左に向かうとすぐに登谷山ですが、まだ太陽の位置が低いことから、絶景を見られるタイミングはもう少し後と判断し、先に釜伏山へ向かいます。

登谷山からの武甲山

釜伏峠へ向かう途中、二百名山の武甲山が見えました。

登谷山からの両神山

百名山の両神山城峯山も。
ただ、この辺りの太陽光パネルのオンパレードが機械的で苦手です。

釜伏峠

釜伏峠まで来ました。この右手奥にある釜伏神社に向かいます。

釜伏神社

釜伏神社です。今は社務所も閉鎖されているため、神社には誰もいません。とても静かです。
静寂の中、風の音だけが聞こえます。

釜伏神社境内

登山の安全を祈願します。

ふと興味をそそられて中を覗いてみましたが、これまであまり経験したことのない美しさを感じました。
文章での説明は難しいのですが、その空間には不必要なものが全くありませんでした。鏡や蝋燭、お供え物が数点置かれているだけですが、必要な物が必要なだけ必要な所に置かれている。これ以上物が増えると無駄が生まれて、これ以上物が減ると何か足りないと思ってしまうような、一片も無駄のない空間であるかのようで、それは物だけではなく、明るさや空気の湿り気、静けさ、色彩、風の量など、すべてが絶妙にマッチした空間でした。

更に不思議な感覚のまま奥にある鏡を見ると、神様にその鏡を通して自分の心を見せられている錯覚に陥りました。「これが自分だよ」と見せられてるというか、欲とか煩悩とか差別心とか、心の黒い部分を指摘されている、でもなぜか嫌な感じがしない、否定されている訳ではなく、これが自分自身であって、それを自然なものとして素直に受け入れよう。そんな感じでした。

凄く不思議な感覚でした。
神社でお参りをしてこんな感覚になったのは初めてです。その時の心境や心情に寄るところもあるとは思いますが、すごく奇妙な体験でした。
(※個人の体験です。宗教などは興味がありませんので、お誘いの連絡などはご遠慮ください。)

ふわふわした感じのまま釜伏山へ向かいます。

釜伏山山頂標識

10分ほどで釜伏山山頂です。
そこまで広くはなく、釜山神社の奥の院として小さい祠が鎮座しているので、お参りと小休止ができる程度でしょうか。

山頂標識は木に括り付けられていました。
いぶし銀な感じの手書き文字です。旧字の「釡」が哀愁を感じさせます。
来た道を戻って登谷山に向かいます。

登谷山山頂

釡伏山から35分ほどで登谷山に到着です。
こちらの山頂標識はゴシック体チックでポップな感じでした。

登谷山景色

登谷山からの景色です。
目の前には関東平野が広がってますが、めちゃくちゃ展望が良いです!!
遠くまで見えます!
さすが人気の夜景スポットだけのことはあります。

登谷山山頂広場

山頂広場は狭くはない程度の広さです。
しかし、捨てられたタバコの吸い殻が多くてびっくりしました。
夜景を見に来られた方々でしょうか。せっかく景色が良いのに山頂が汚いのは残念です。
かなりの数が落ちていましたが、拾えるだけ拾って皇鈴山に向かいます。

登谷山登山道

唯一、登谷山から皇鈴山までの間が土の上を歩く登山道です。他は全部アスファルトの林道を歩くため、ここの登山道は気持ち良く歩けました。

皇鈴山山頂

皇鈴山山頂広場です。登谷山から20分ほどでした。
山頂標識は埼玉県内定番の形ですが、落っこちちゃってますね。
隣に東屋があり、写真には写ってませんがこの手前側はかなり広々としています。
反対側に展望台があります。

皇鈴山山頂展望台

展望台は整備されていて写真家が撮影に来るほどのビュースポットです。絶景の予感がします。

展望台からの景色

展望台からの景色です。素晴らしい景色。大絶景です!手前には大内沢集落が見えます。
写真家の方々の会話を伺っていると5月では今日くらい遠くまで見渡せるのは珍しいようで、今日はかなりラッキーな日だったようです。
絶景を楽しむには空気が澄んでいる冬季~3月下旬くらいまでがおすすめのとのことです。

皇鈴山山頂特等席

5mほど下りたところにひとつだけのベンチがありました。
隣に立つ一本木には、皇鈴山だけに鈴が括り付けられており、鈴の音を聞きながら絶景を楽しむことができます。

特等席からの景色

ベンチからの景色です。左から赤城山日光白根と男体山が見えます。素晴らしいです!

特等席からの景色東京方面

東京都心方面もめちゃくちゃ遠くまで見えます。爽快です!

特等席からの関東平野大展望

目の前に関東平野の大展望が広がります!

とにかく広いです!!
開放感が凄い!

こんなに関東平野が広く見られるのは埼玉県内では他にないのではないでしょうか。
向こう側に見えるのは筑波山です。

弓立山もかなりの展望ですが、こちらは高度も加わるので、よりダイナミックに感じます。
なによりこのベンチで関東平野の大展望を独り占めできるのが最高です!

本当に素晴らしい眺望です。私の経験上ですが、関東平野の眺望だけで言えば埼玉でNo.1だと思います。

皇鈴山ピンクポスト

ここにも支援金(200円)のポストがあります。
ピンク色でかわいいです。

駐車場のある大内沢集落の方々が景観整備の地域活動をされているようです。
この素晴らしい景色を守るために活動されている方々に感謝の気持ちを込めて私も入金。

百円玉がポストの中をスーーーと滑っていく音が面白かったです。
素晴らしい景色が見られたので200円なんて安いもんです。
これから登られる方は是非ご協力のほど、よろしくお願いします。

皇鈴山登山ゴミ拾い

林道を通って下山しました。

ゴミ拾いは登谷山のゴミが殆どでした。タバコの吸い殻、空き缶など。
登谷山は夜景が人気のスポットで、山頂付近に駐車場があるといった利便性も手伝って、たくさんの人が山頂付近まで車で来ることができますが、もっとモラルを持って山に入って欲しいです。
山火事の危険もありますので、タバコのポイ捨ては絶対に止めていただきたいです。余りにも酷いゴミの多さに、悔しさを募らせながらのゴミ拾いになりました。

まとめ

大内沢の駐車場からの山行は殆どが整備されたアスファルトの林道登山で、山道を歩くことができない残念な面もありましたが、山頂からの景色は天気にも恵まれて素晴らしいの一言、大満足でした。

特に皇鈴山は、関東平野の眺望で言えば埼玉県内でも一番と言っても良いほど見応えがあり、目の前に広がる大平野は登山の醍醐味である絶景を堪能できて、溜まった仕事のストレスも見事に発散させてくれました。是非この景色をずっと守り続けて欲しいと願います。

一方で、登谷山山頂のタバコの吸い殻の多さは本当に残念でした。皇鈴山も展望台が整備されたことで、これから車で山頂まで行く登山客も増えていくと思います。「ゴミは捨てない」という当たり前のモラルをしっかりと守って絶景を楽しんでほしいと思います。

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