蕨山の特徴
蕨山は飯能市にある標高1044mの山で、秩父市と飯能を隔てる有間山の東側に位置します。
一昔前は山頂からの展望が良ったことから、休日は南に位置する棒ノ嶺とともに登山者の多い山でしたが、今は蕨山展望台は成長した樹林に囲まれ展望は無く、人気も陰り気味です。
蕨山だけを目指して登山する人は稀で、多くの登山客は有間山や藤棚山とセットで登っています。
4月中旬にはアカヤシオが綺麗に咲き誇ります。
蕨山~藤棚山~有間山の登山記事はこちらです👇
山名の由来
蕨山の山名の由来としては、ワラビが多く自生しているからという説と、麓から見上げると山の形がこんもりしてワラビの頭に似ているからという説があります。
蕨山山頂と展望台
蕨山展望台に山頂標識があるため、蕨山展望台が山頂と勘違いしてしまうハイカーもいますが、山頂は蕨山展望台から有間山・鳥首峠方面の稜線を10分程歩いた所にある奥武蔵ロングトレイル105kコースの蕨山標識の裏手にあります。
山頂には小さく積まれた石山だけがあり、その上に朽ち果てた木材が置いてあります。
昔はこの木材に黒マジックで「蕨山」と書かれていましたが、今は色が落ちて山名を確認できません。
少し寂しい山頂です。
蕨山展望台は周囲の成長した木々に囲まれて景色が遮られ、展望は期待できませんが、ベンチが複数設置されており、コース上で一番の休憩スポットとなっています。
蕨山の登山コース
さわらびの湯近くのバス停及びマイカー用の無料駐車場から左手に名栗湖を見ながら樹林帯を金毘羅山に登り、尾根を通って大ヨケノ頭に達し、藤棚山を経て蕨山に登っていきます。
この稜線通しは雑木林の間を歩くので、春は新緑、秋は紅葉が美しく、ゆっくりとハイキングを楽しめるエリアになっています。蕨山に登った後は名郷バス停(こちらにも無料駐車場あり)に下ります。
または、逆コースの名郷から急登を越えて蕨山に達し、さわらびの湯へ抜けるコースも人気です。
藤棚山や蕨山周辺の広い尾根道は歩き易く、妻坂峠~大持山の尾根道、丸山の登山道と並ぶ埼玉県内の山の中でも特に歩いていて気持ち良い登山道です。
コースチェック
- 蕨山から名郷に下る登山道は北に面しており、冬期の積雪時には凍結もあって事故を起こし易い道ですので、軽アイゼンは必須です。
- 名郷バス停から登る場合は、林道を抜けて登山道に入ると一気に急な登りになり、蕨山近くの分岐地点まで急登が続きます。
標準コースタイムと難易度
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