棒ノ嶺 ゴルジュ帯の沢登りアドベンチャー登山

棒ノ嶺山頂
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棒ノ嶺登山活動記録

山行日2023月11月19日(日)
標高969m
登山コース白谷沢登山口駐車場~白谷沢登山口~岩茸石~権次入峠~棒ノ嶺往復
標準コースタイム4時間20分
コースタイム実績3時間08分
距離6.4km
上り/下り(累計)744m/745m
駐車場白谷沢登山口駐車場

山行記録

秋真っただ中、飯能市にあるゴルジュ帯峡谷の沢登りが人気の棒ノ嶺に約7年振りに行ってきました。埼玉の山ではトップクラスの人気があるこの山の紅葉の具合もどんなものかと確かめに足を運んで来ました。

有間ダム

有間ダムを眺めながら登山口駐車場へ向かいます。

白谷沢登山口第一駐車場

7:00
有間ダム周辺にはいくつか登山用の無料駐車場があります。写真は白谷沢登山口手前の駐車場(無料/5台)で、ここが1番登山口に近いです。この時間ですとまだ空いてました。

私はもう少しさわらびの湯側の駐車場に停めました。ダム周辺の駐車場が満車の場合は、15分程歩きますが、さわらびの湯無料駐車場も使えます。

白谷沢登山口

7:03
定番コースの白谷沢登山口です。登山届もここで提出して入山します。

白谷沢登山道

広くてとても歩きやすい登山道から始まります。

白谷沢登山道祠

7:10
小さな祠が祀られていたので、登山の安全を祈願して進みます。

白谷沢登山案内板

丈夫で見やすい案内板が設置されています。

白谷沢登山道岩稜

沢に近づくにつれて、細道や岩場などの入り組んだ道が出てきます。

白谷沢登山道滝

7:20
沢の入口まで来ると、綺麗な水と清涼感のある空気、せせらぎの音が出迎えてくれます。

白谷沢登り入口

沢のすぐ脇にある登山道を進みます。

棒ノ嶺登山道案内板

変わらずしっかりとした案内板が設置されています。

ゴルジュ帯手前

時折岩を乗り越えながら登山道を進むとゴルジュ帯の峡谷エリアが見えてきました。

ゴルジュ帯入口

7:25
大きい岩がドーンと並んでいます。
この迫力満点の巨岩に挟まれた独特の地形がゴルジュ帯。さすがのインパクトで、テンションが上がります!7年前にここを通った時のワクワク感もよみがえります。
やはりここの沢登りがこの山の最大の魅力です。 

ゴルジュ帯峡谷

この綺麗な水の流れがすごく心に染み入って癒されます。
空気もマイナスイオンと酸素量がいっぱいで美味しい。

仕事の嫌なことも洗い流してくれそうな、美しい流れです。
それでも雨が降った後は要注意ですね。増水して難易度がかなり上がる気がします。

ゴルジュ帯沢登り

滑りやすいかなりアドベンチャーなエリアで、転倒に気を付けて進みます。

実際にこの日の下山時には転倒して足を怪我された年配の方がいらっしゃって、そのまま登山は中止にして下山されました。途中まで一緒に下山しました。

ゴルジュ帯終点

7:30
ゴルジュ帯の一番奥まで来ると最後は岩の崖登りです。

ゴルジュ帯鎖場

ここも滑りやすいので注意して登ります。
全身を使って進むのでアスレチック要素満載で楽しかったです。
人気の理由が分かります。

棒ノ嶺登山道

ゴルジュ帯を越えると静かな登山道が続きます。
紅葉は既に時期が終わったのか、あまり見られませんでした。

棒ノ嶺登山道林道休憩所

7:45
現在は通行止めになっている林道に出ました。
ガードレールの向こうには休憩できるベンチがいくつか設置されていて、一休みできます。

ここからは急登が始まるので息を整えるには良いかもです。が、私は休憩なしでそのまま通過しました。

棒ノ嶺登山道急登

意外とキツイですね。汗がジワジワっと溢れてきました。さっきのベンチで休憩すれば良かったと少し後悔。こんな急登があったなんて記憶になく、全くの想定外でした。

棒ノ嶺登山道トラバース

7:52
それでも急登が終わるとトラバースゾーンで左回りに平行移動で進みます。ここは楽チン。

岩茸石

7:56
岩茸石に到着しました。
結構大きいですが、岩を見ると登りたくなります。

岩茸石頂上

登ってみましたが特に何もない岩です。
眺望もありません。岩の冷たさだけが気持ち良いです。
登るのは特に難しくはありませでしたが、荷物は降ろしてから登った方が良いかもです。

岩茸石分岐

岩茸石手前の分岐です。
右が歩いてきたトラバースゾーン、左側から権次入峠に向かいます。

棒ノ嶺尾根道急登

権次入峠まではまた結構な急登が続きました。
整備されていて歩きやすいのが助かります。

尾根道階段

それでも途中からは階段も使えず。

権次入峠

8:15
権次入峠に到着です。広々としていてベンチもたくさん設置されており、ゆっくり休めます。

ここから山頂まで20分ですので、山頂アタックの前の最後の休憩で、息を整えるにはバッチリの場所になってます。

山頂直下杉林

杉並木の道を越えると山頂です。
結局ここまで殆ど紅葉は見られませんでした。落ち葉も多かったですし、もう終わってしまったのでしょうか。

棒ノ嶺山頂

8:28
山頂に到着しました。お馴染みの山頂標識と桜の木です。
山名は「棒ノ嶺」となっていますが、「棒ノ折山」が正しい名前とする説が有力です。

東京都との県境にある山で、東京側では「棒ノ折山」、埼玉側では「棒ノ嶺」と呼ばれています。山頂標識は埼玉県が建てたため棒ノ嶺と表記されていると思われます。

棒ノ嶺山頂広場

広場のような山頂になっていて、居心地のよさそうな東屋があります。

棒ノ嶺山頂から筑波山

景色は相変わらず素晴らしく、目の前に関東平野のパノラマが広がり、筑波山が綺麗に見えます。

関東平野の眺め

関東平野です。それでも木が成長している分、7年前より見にくくなった気がします。

奥武蔵山域の眺め

奥武蔵山域です。見切れてはいますが、左側に武甲山が見えました。

棒ノ嶺頂上紅葉

山頂でようやく紅葉を見つけました。

棒ノ嶺頂上もみじの紅葉

もみじが日に当たり綺麗です。

棒ノ嶺山頂の紅葉

紅葉は少しのエリアだけでしたが、良い雰囲気が残ってました。
下山します。

棒ノ嶺ゴルジュ帯

9:35
帰りは同じ道で帰りましたが、登ってくるハイカーが大勢いて行列&大渋滞。
子供連れのファミリーから若い女性のパーティ、シニアグループなど、100人位とすれ違った気がします。
山頂は人でいっぱいだったのではないでしょうか。早い時間に登ってよかったです。
7年前も同じような状態でしたので、改めてこの山の人気を実感しました。

まとめ

7年振りの棒ノ嶺登山で久しぶりにゴルジュ帯の峡谷を歩きましたが、迫力のある岩稜に囲まれてやっぱり楽しかったです。手軽に沢登りを楽しめる山は他にないので、せせらぎの音、マイナスイオン、清涼感と空気の美味しさをたっぷり味わってきました。気軽に行ける日帰り登山の山としての存在感を実感しました。

ただ、難易度としては初心者向けの山と紹介しているサイトも散見されますが、標高差700mに加えて、ゴルジュ隊を越えた先から岩茸石手前まで、岩茸石から権次入峠までは急登が続くため、準初級ランクという評価がしっくりくるかなという印象です。事前に初級ランクの山登りをいくつか経験してから登ることをおすすめします。

紅葉については、時期的には外していないと思いましたが、これからというよりはもう終わった感がありましたので、思いの外見頃のピークが早いのかもしれません。また来年以降調査してみたいと思います。詳しい方いらっしゃいましたらお問合せからご教示お願いいたします。

それでもゴルジュ帯の沢登り、山頂からの景色とこの山の魅力を楽しんで、十分満足できる山行でした。