笠取山の特徴
笠取山は埼玉県秩父市と山梨県甲州市の境にそびえ、奥秩父山域の主脈の一つに位置している標高1953mの山で、山頂の南側は多摩川の水源であり、南斜面の山林一帯は東京都水道局の水源涵養林となっています。
首都圏から日帰りで登れる自然豊かな水の山として人気があり、美しく静かな森の中を歩く登山道は、清らかな沢のせせらぎを聞きながら気持ちの良い登山を楽しむことができます。
山中には、遥か遠い東京湾まで続く多摩川の始まりの地や、多摩川・荒川・富士川の3つの川の分水嶺といった見所もあります。
笠取山名物、山頂直下にある「心臓破りの急坂」も登山者のチャレンジ魂を駆り立てます。
笠取山の登山記事はこちらです👇
笠取山名物、山頂直下の「心臓破りの急坂」
笠取山は山頂直下に待ち受ける最後の急坂が人気で、その特徴的な登山道は「心臓破りの急坂」と呼ばれており、目の前に立ちはだかる壁のような急坂は正にラスボス的な存在です。
「最後にここ登るの?」と圧倒されながらも息を切らして登った西峰山頂からは、ご褒美の絶景に出会うことができます。
笠取山の山頂
笠取山の山頂標識は山梨県側の西峰と埼玉県側の東峰に立てられていますが、西峰山頂からの展望は素晴らしく、富士山や大菩薩嶺、国師ヶ岳、南アルプスの眺めを楽しむことができます。
それでも最高点は埼玉県側東峰の1953mで、山梨県側の西峰から10分程の歪な岩稜と石南花が生い茂る狭い登山道を進んでその頂に到達します。
東峰の山頂は木々に囲まれていて展望はききません。
小さな分水嶺
もう一つの名所は笠取山山頂の手前にある「小さな分水嶺」です。
この小さい丘の上のピークの東側に降った雨は荒川方面へ、西側に降った雨は甲府盆地を南下して富士川へと流れていきます。そして南側に降った雨は多摩川へと流れていきます。
関東で暮らしている方々の生活を潤している水源の地となっています。
紅葉の山
笠取山は奥秩父山域で屈指の人気紅葉スポットで、見頃がピークを迎える10月末~11月頭には多くの登山客が訪れます。
「笠取山は紅葉を見に来る山」というファンも多く、特に作場平登山口からヤブ沢峠までの沢沿いの登山道はまるで紅葉のトンネルを歩くような圧巻の景色が続きます。
笠取小屋
山頂までの途中、標高1773mにある笠取小屋の収容人数は80名程で、小屋の周辺のテント場では約20張のテントが設営できて水場もあります。
連絡先 | 090-8581-9119 / 0553-33-9888 |
営業期間 | 4/29~1/3 (年末年始・連休・夏休み以外の週末のみ) |
料金 | 4,500円(※素泊まりのみ) / テント泊一人800円 |
山小屋の詳細はこちらからご確認ください👉笠取小屋HP
名山選定
日本三百名山、関東百名山、新・花の百名山に選定されています。
笠取山の登山コース
作場平登山口から往復が最もポピュラーな登山コースです。
ヤブ沢峠までの美しい沢沿いの登山道は緑も深く、清流のせせらぎの音や苔むす雰囲気など自然に囲まれる素晴らしいコースです。下りは一休坂を下山するのもおすすめです。
登山口から山頂直下までは、東京都水道局の管理によりしっかりと整備されており、道迷いも少ない初心者でも歩き易い登山道となっています。
マイカーでの駐車場は作場平駐車場に停めます。
標準コースタイムと難易度
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