破風山登山活動記録
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山行記録
12月に入り少しずつ寒さも冬仕様になってきましたが、今シーズン最後の紅葉を追って紅葉の名所として人気の破風山に行ってきました。
この山の紅葉を求めて埼玉県内は勿論、県外からも多くの登山客が集まるほどの人気の山とのことで、ピークは少し過ぎたタイミングでしたが、評判通りの素晴らしい紅葉に出会うことができました。
破風山の紅葉を楽しんだ後には秩父華厳の滝を見て、更には神川町の城峯公園まで足を延ばして、紅葉と冬桜の絶景コラボも楽しんできました。
7:55
皆野町営駐車場(無料/20台)に車を停めて登山スタートです。
綺麗に管理されているトイレもあります。
12月に入っただけあって、秩父の朝は2℃と結構寒かったです。
8:05
満願の湯の温泉スタンドの前にある細い道が登山口になります。
少し分かり難いので見逃し注意です。
早速、紅葉の一端を垣間見ることができました。
この先に待つ紅葉への期待が一気に広がります。
とはいえ既に落葉した葉っぱも多く、やはりピークを少し過ぎた様子。綺麗な紅葉に出会えるか一抹の不安がよぎります。
もう一週間早いとバッチリのタイミングだったと思います。
8:15
風戸地区の林道に出ました。
しばらく道沿いを進みます。
イイ感じの紅葉が所々出現。素晴らしい紅色です。
見上げると紅葉の傘。素晴らしい色付きですが、まだまだ単発での紅葉なので、早く紅葉の絶景エリアに行きたいと気持ちも逸ってせかせかと進みます。
8:22
人気の山だけにしっかりした案内板が立っていて、整備が行き届いている印象です。
先ほどの案内板から100m程で本格的な登山道が始まります。
登山者の数を調査しているとのことでカウンターを押してから入山します。
8:28
皆野アルプスの縦走コースに取り付き、破風山方面に向かいます。
紅葉が出てきました。紅黄色が素晴らしいです。
やはり名所というだけあって凄いです。
紅葉のカーテンとばかりに一面に広がる黄色い景色は圧巻です!
猿岩の案内が出てきました。
猿岩の周辺が一番の紅葉の絶景ポイントとの前情報から、期待感いっぱいで進みます。
そして猿岩周辺に到着すると今度は山が紅色に染まっていました!
見事な紅のカーテンに囲まれて、興奮して心の中で「凄い!凄い!凄い!」と連呼してました。
語彙力に乏しくて、この素晴らしい絶景を正確に伝えるための言葉が浮かんでこないのが恥ずかしいです。
8:42
猿岩に到着です。
地元ハイカーの方と話す機会があり、それでも「今年の紅葉は夏の猛暑の影響か、ピーク期間も短く、彩りも最高よりちょっと落ちてる」とのことです。
最高の条件が揃ったらどれだけ綺麗なんだろうと驚きます。
猿岩に登ります。
右側からロープを使って登りますが、狭くて急でスリル満点、難易度は結構高かったです。
頂上付近はかなり足場も狭く、反対側に滑落すると一発で命を落としてしまうほどの崖になってますので、慎重に登り降りします。
岩と木に挟まれる窮屈です。ザックが岩に引っかかって苦戦しましたので、荷物はデポした方がいいです。
猿岩の上からは秩父の町並みと共に武甲山がドーンと目の前に。
反対側は周辺の山々を一望できます。この通り、山肌が綺麗に色づいています。
山の紅葉が終わりに近づく11月末でもこの一帯はまだ紅葉が楽しめます。
猿岩は緊張感と展望を楽しめるため、気持ちが昂るスポットでした。
9:03
テンションが上がったまま先に進むと猿岩から約10分で山頂に到着。
開かれた山頂は開放的で、お馴染みの山頂標識と三等三角点があります。
そして武甲山方面を眺めると、この景色!
山頂からの秩父の街と山を見渡せる展望は見事です!霞がかった秩父市街の風景が幻想的ですし、思わず「お〜〜っ」って声が出ちゃう程の絶景でした。
「良い眺め」っていう言葉がぴったりの景色が、日ごろにストレスを吹っ飛ばしてくれました。
お弁当を美味しく食べられる山頂ランキングとかがあったら埼玉ではNo.1と言っていいかもしれません。同じことを雨乞山のレポートで書きましたが、破風山が上をいったと思います。
右手には小鹿野町の町並みと正面には三ッ山、少し左に雲取山、更にギリギリ左に酉谷山、右手は龍喰山とかそのあたり。奥秩父の美しい山並みです。
そして更に右手には両神山と通称クレイジーマウンテンの二子山!
来年にはクレイジーマウンテンを制覇したいです!
左手には広がるのは、こちらも秩父の名山蓑山。
破風山と同じく武甲山の鑑賞スポットですので、今日も破風山に登る前の早朝に山頂に寄って朝焼けの武甲山を拝んできました。
案内板の裏手には左に赤城山と右に日光白根山が見えました。
山頂で15分程休憩をしたら、先に進みます。
ここからは皆野アルプスの尾根を札立峠~大前山~天狗山と進みます。
この辺りでも紅葉が映えてます。
秋を謳歌する燃えるような紅に無心で引き込まれます。
9:23
札立峠です。
皆野アルプス方面に進みます。
少しずつ尾根道が狭くなってきました。
登り返しも出てきますので、のんびり登山は卒業でちょっと本格的な登山が始まります。
紅葉がちょっと落ち着いてきました。同じ山域でも地形の違いからか、ほんの少しだけピークがずれているようです。
9:32
霊験あらたかな岩もあります。
ここはさすがに登れず。
滑落注意の箇所も出てきて、これまでの登山道とは趣が変わってくるのがこの山の面白さでもあります。
痩せ尾根も歩きます。低山といえども侮れません。
途中開けた所もあって、穏やかな気持ちにさせてくれます。
9:34
武蔵展望台なるものがありました。
登ってみます。
こんな感じでした。綺麗な里山の風景です。
9:47
皆野アルプスの大前山は展望なしで、山頂まで登った達成感だけを噛み締めます。
顔のない仏様が鎮座されてました。ちょっと可哀そうですが、秩父山域の信仰の歴史を感じます。
9:55
更に鎖場などを越えて天狗山に到着。天狗様がいらっしゃった山のようです。
9:58
尾根道の終点。ここから下山を開始します。
皆野アルプスの尾根道は標高こそ低いもののそれなりにアップダウンもあり、登り応えがある面白いコースでした。
秩父華厳の滝に向かいます。
10:05
ここ間違えやすいです。
案内板が小さくて見逃しまって、アスファルトに沿って左に進んでしまいました。
右に分岐が正解です。
10:20
華厳の滝に到着。日光華厳の滝に似ているかは微妙かもですが、個人的にはこれはこれで良いかなと。落差はそれほど高くはないですが、どこか愛嬌があって好意的に見られる滝です。迫力はありませんが癒される趣もありました。
滝の週辺にも紅葉が残っていて、おまけの紅葉を楽しむことができました。
滝の上には目を見開いた珍しい不動明王が鎮座してます。かなり大きいです!
私の途切れることのない煩悩も焼き払ってほしいものです。
11:05
華厳の滝から30分程歩いて、満願の湯に戻ってきました。
地元の方々から評判なのでしょうか、11時でしたが駐車場は既に結構埋まってました。
11:55
破風山下山後は珍しい冬に咲く桜と紅葉のコラボレーションをゲットしに、神川町の城峯公園で開催されている冬桜まつりに行ってきました。
城峯公園からは神川湖の下久保ダムも見えました。
冬桜は読んで字のごとく冬に咲く桜で、11月~12月上旬にかけて満開を迎えます。
そして目的だった紅葉と桜のコラボレーションをゲットできました!
冬桜が綺麗に咲き誇っていました。
全国でも珍しい、なかなか見れない紅と白を同時に楽しむことができるのは、関東においてはこの地域とダムの向こう側の群馬県藤岡市だけのようです。
燃える紅と冬の透明感を感じさせる白は、晩秋から師走に移り変わる季節の情緒を感じさせてくれました。
そう広くはない城峯公園をゆっくり歩いて冬桜を満喫し、季節外れの暖かい埼玉の週末を後にしました。
まとめ
前評判が高かった破風山の紅葉。ピークを少し過ぎたとはいえ、埼玉随一との評判通りの圧巻の景色でした。山頂からの眺めも最高で、のんびりできる雰囲気も素晴らしく、登山道も鎖場や痩せ尾根などバリエーションもあって終始楽しく歩くことができました。観光名所の秩父華厳の滝にも寄れましたし、大満足の山行になりました。秩父の中でも人気が高い山の理由がわかりましたし、私自身もこの山の虜になりました。春に登るのもまた、違う魅力に出会えそうです。
冬桜は紅葉と桜を一緒に楽しむことができるのは、この辺では神川町と神川ダムの向こう側の群馬県藤岡市だけのようで、全国でも珍しい地域とのことです。紅と白のコントラストが新鮮な組み合わせで本当に幻想的で綺麗でした。紅葉で十分に秋を楽しめましたが、今期最後の紅葉登山のラストに正に花を添えてくれました。
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