関八州見晴台の特徴
関八州見晴台は奥武蔵の中央部、飯能市と入間郡越生町の境界にある尾根筋のピークにある展望台で、標高は771.1mです。
相模、武蔵、安房、上総、下総、常陸、上野、下野の関東八州を見渡せる高台であることからこの名が付いています。
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関東三不動のひとつ高山不動尊
武蔵の高幡不動尊、下総の成田不動尊とともに関東三大不動と呼ばれる高山不動尊は、正式名称は「常楽院」と言われ、標高600mの高地に巨大な堂宇を誇る真言宗の古刹です。
白雉5年(西暦654年)に開山された不動尊・本堂は、幕末の1830年に民家の失火により焼失・再建されたものの、遠い平安の時代を感じさせる荘厳かつ迫力のある造りには圧倒されます。
境内には国指定有形重要文化財である平安時代初期の木彫仏像「軍荼利明王立像」が安置されており、同じく境内にある推定樹齢800年の大銀杏は県天然記念物で、別名「子育て銀杏」とも呼ばれています。
この高山不動尊の奥の院が祀られているのが関八州見晴台になります。
因みに不動尊は不動明王を本尊とする寺院で、世の様々な魔を退散させ人々の煩悩や因縁を断ち切ると言われ、日本仏教の諸派および修験道で幅広く信仰されおり、厄除開運、健康長寿、商売繁昌、学業成就など全てにご利益があると言われます。
関八州見晴台の山頂
見晴らし台という山名の通り山頂からの展望は素晴らしく、関東平野が一望でき、東京都心のビル群や東京スカイツリー、東京湾、横浜のランドマークタワーまで肉眼で見ることができます。更に山域方向へ目を向けると、丹沢山系、奥多摩、奥武蔵、富士山、武甲山、両神山など、山好きにはたまらない名山が連なります。
樹木の枝が展望を遮ることもあり、360°の大パノラマとまではいかないものの、間違いなく埼玉低山の中では指折りの展望と言えます。
また、山頂は屋根付きのあずま屋や休憩用のベンチもいくつか設置されている他、シートを広げられるスペースがある程広いため、座ってゆっくりと展望を楽しむことができます。
名山選定
越生10名山に選定されています。
関八州見晴台の登山コース
飯能側は西吾野駅を出て高山不動尊萩ノ平コース登山口から萩ノ平茶屋跡を経て高山不動尊へ。あずま屋から北へ登れば丸山のピーク(640m)を通って、奥の院のある関八州見晴台の頂上へ至ります。
越生側は黒山三滝(バス停、無料駐車場あり)から日照水の水場、花立松ノ峠を経て山頂へ。
いずれの出発地点からも縦走が人気ですが、ピストンでも楽しめます。
標準コースタイムと難易度
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