埼玉県の最高峰三宝山
三宝山は埼玉県秩父市にある標高2,484mの山で、埼玉県の最高峰の山です。おそらく登山に興味がない埼玉県民の方に質問しても殆どの人が答えられないと思いますが、日本百名山の甲武信ヶ岳に隣接し、甲武信ヶ岳山頂から約20分でその頂に達します。
山名の由来
木暮理太郎著『山の憶い出』等によれば、江戸時代には現在の木賊山(とくさやま)、甲武信ヶ岳、三宝山は「一つの山」と認識されており、その名を三方山または国師岳または國師嶽あるいは拳岳としていたとされています。
それが明治時代の日本全国地図作成作業(陸軍参謀本部陸地測量部による)において、最も高度のある峰には敬意を表して三宝山という名を与えて一等三角点を置き、もう一つの峰には甲武信ヶ岳という名を与え、更にもう一つの峰は木賊山と命名したとのこと。
三宝山の山頂
山頂には一等三角点があります。
眺望はありませんが、スペースは広く静かで、十文字峠からの登りの際には甲武信ヶ岳に向かう最後の休憩を取るには良い位置にあります。
すぐ近くの三宝岩からは眺望が良いものの、三宝山だけを目指して登山する人は稀で、多くの登山客は甲武信ヶ岳とセットで登山しています。
甲武信小屋で売られている記念バッチ
埼玉県の最高峰に敬意を表してか、甲武信小屋には三宝山の記念バッチが販売されています。
三宝山の登山コース
長野県川上村の毛木平無料駐車場から千曲川源流遊歩道コースで甲武信岳山頂を経由し、十文字峠方面に進むとその通過点にあります。