[埼玉登山] 天覧山(てんらんざん) 197m 飯能市

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天覧山の特徴

山麓にある能仁寺に愛宕権現を祀っていたことで、もとは愛宕山と呼ばれていました。
それが江戸時代に5代将軍・綱吉の病気平癒のお礼に、生母・桂昌院が十六羅漢の石仏を奉納したことで、羅漢山と呼ばれるように。
その後1883年4月18日に、山麓で行なわれた近衛兵春季小演習を明治天皇がこの山頂から統監したことにより、天覧山と呼ばれるようになりました。

春の桜、初夏のツツジ、秋の紅葉など一年を通じ見るものも多く、子供から往年のハイカーまで幅広い年代から親しまれており、隣接する多峰主とおのす山とあわせて歩かれています。
小学校の遠足で登られるなど、殆どの飯能市民は1度は登ったことがあるという程、市民の生活と繋がりがある山です。

登山マンガ『ヤマノススメ』の舞台となったことで、聖地巡礼者も含めて更に知名度・人気が高まりました。また、この山の名前を銘柄とした日本酒「天覧山」は、美味しいと評判の名酒で、登山後の一杯におすすめです。

日本古寺100選の能仁寺

能仁寺

麓にある能仁寺は日本古寺100選に選ばれており、境内や庭園が静かでよく整備されている美しいお寺です。曹洞宗の由緒正しいお寺で、ドラマのロケにも使われた飯能市の観光名所でもありますので、登山と一緒に回るのもおすすめです。
御朱印も人気で3種類あり、印刷ではなく手で書いてもらえるのが評判です。

天覧山の山頂

天覧山登山富士山

標高は低いものの頂上からの眺望はよく、飯能市街が一望でき、奥武蔵・奥多摩の山々、遠く富士山まで望むこともできます。

2021年の夜中に山頂にて無許可で焚火を行ったならず者がいて、現在はナイトハイクは禁止となっています。

天覧山の登山コース

飯能駅から登山口まで徒歩約20分、バスなら天覧山下バス停から登り口まで徒歩約5分、頂上まではそこから20分程度で到着です。

駐車場から能仁寺を通り抜け、能仁寺右手の登山口から天覧山中段へ。十六羅漢を抜けて岩場を登ったら天覧山の山頂に着きます。

そのまま天覧山の裏手へ進み、見返り坂の長い階段を登って多峯主山の山頂へ。下山は黒田直邦の墓や雨乞い池を経由してスタート地点へ戻ります。

マイカーの場合は飯能市の中央公園第一駐車場(無料)がおすすめです。

標準コースタイムと難易度

中央公園第一駐車場~天覧山往復

40分| 難易度 ★☆☆☆☆

一緒に登れる埼玉百名山

多峯主山とおのすやま