鐘撞堂山の特徴
秩父山地が関東平野に消える東端にある小高い山で、標高は329.9mです。
山頂からは関東平野が望め、寄居の街並みや東京スカイツリー、筑波山や榛名山などが見渡せます。
電車では桜沢駅、寄居駅、波久礼駅から登ることができ、マイカーでは鐘撞堂山ふるさとの森から南北西3コースのいずれからでも登れるなど、コースが多彩で自分の体力に合わせた登山ルートを選ぶことができます。
広々とした山頂では、あずま屋など休憩スペースが十分あり、ゆっくりと過ごすことができます。
とにかく地元ハイカーからの寵愛が強く、この山に登るのを日課にするベテランが大勢います。
山頂付近は桜の名所でもあり、春には大勢の登山客で賑わいます。
戦国時代の見張り場に立てられた鐘撞堂
山名は戦国時代にこの地を支配していた北条家が、荒川対岸にある鉢形城(日本百名城)の見張り場として火急を告げるための鐘撞堂を設けたことによります。
赤レンガ造りの古峯神社
西コースの途中にある古峯神社は珍しい赤レンガ造りの覆堂で、どこかノスタルジックで可愛らしさを醸し出す素敵な佇まいです。
レンガが使われた理由を推測するに、この神社がある場所は深谷市の西端となっていることから、明治時代に繫栄した深谷のレンガが使われたと考えられます。
当時のレンガは現代のような製法が確立されておらず、屋根で使う瓦と一緒に焼いて製造していたことから『煉瓦』と書かれるようになりました。
東京駅のレンガもここ深谷で作られたもので、深谷駅も立派なレンガ造りで有名な建築物です。
名山選定
関東百名山に選定されています。
鐘撞堂山の登山コース
マイカーの場合は鐘撞堂山ふるさとの森に駐車場(無料)から、南コース、北コース、西コースいずれかから山頂を経て周回します。(赤レンガの古峯神社は南コースと西コースから)
電車の場合は、桜沢駅から八幡神社、八幡山を経由する八幡山コース、寄居駅から大正池を経由する大正池コース、波久礼駅から円良田湖を経由するコースなどがあります。