大築山登山活動記録
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山行記録
寒い季節も終わりに近づき、新しい春を迎える暖かさに包まれた3月の中旬に、埼玉百名山でときがわ10座の一つ、大築山に行ってきました。
更には一昨年の新柵山登山の時に食べられなかった、くぬぎむら体験交流館のひもかわうどんを食べてきました。
ときがわ町から大築山方面向かった先、椚平山野草園駐車場の少し手前にある地元の公園は春の到来を告げ、寒桜が美しく満開を迎えていました。
椚平山野草園駐車場は無料で20台ほど停められます。
休日の9:30で1台も停まっておらず、静かな山行を期待して出発です。
同じくときがわ町の名山、「絶景の低山」として人気の弓立山が見えました。
みかんも熟れてます。
駐車場から5分程歩くと、めちゃくちゃ渋いダットサンが停まってました。
奥に見えるのが今回のターゲットである大築山です。素晴らしい里山の風景!
この渋いダットサンの後ろのガードレールが分岐となって、左側に下る道があり、大築山の登山口に直行できます。
私は大築山に入る前にSNSで少しだけ話題になっている道祖神を見てからと思い、右の林道を進みます。
林道を進むと右側に登ったところに道祖神が見えてきます。
そしてその道祖神がこれ!凄い形。見てわかる通り男性根の道祖神です。
そもそも道祖神は村の外から疫病や悪霊が入り込むのを防ぐ守護神として立てられ、村人からは五穀豊穣、無病息災、子孫繁栄を祈願する身近な神とされてきました。
この土地で言えば、昔は山の反対側、飯能市の吾野や正丸方面と往来が盛んだったことから、厄災が入り込まないようにと集落の入り口に設置されたのではないかと推測しますが、こんな形のモノを作っちゃうとは。村の皆でこれにお祈りしてたのでしょうか?
しかし立派なモノです。
説明板などがないので、詳細がわからないのが残念ですが、登山の無事と私の健康(特に下半身)を祈願して大築山に向かいます。
道祖神から林道に沿って沢まで下って行くと、大築山登山口に到着。
渓流を跨ぐアドベンチャーな橋が架かってました。
橋を越えて登山道に入ると、厳しくはないけど緩くもない勾配をひたすら進みます。
登山口の標高約250mから、大築山山頂の466mまで一気に200m登り続けます。
尾根に出て案内板に従って大築城跡に向かいます。
登山口から15分。
初めての眺望は堂平山方面の景色です。
里山の山並みがのんびりとした雰囲気で和みます。
山頂直下の急勾配を越えていくと…
大築山466m登頂です!でも山頂標識が小っちゃい!
埼玉の山もけっこう登りましたが、地面に置かれて石で抑えられている山頂標識はあまり記憶にありません。
登山道の案内板はしっかりしているのに、山頂標識が簡易的過ぎて、しっかりした標識を立ててあげてほしいところです。
山頂から50m程移動すると大築城跡の説明版がありました。
小田原の北条氏の家臣上田朝直が、北条氏の命により、地元の権威勢力であった天台宗関東別院慈光寺の攻めるために築城したとされています。
廃城の時期はなどは特に記載されていませんでした。
城の説明版の裏手から見える景色はなかなか良い眺めで、この山ではここが1番の眺望でした。
ここから敵の動きを見張っていたのでしょうか。
もう一つのピーク小築山に向かいます。
小築山という案内板がなかなか出てきませんが、東方面に歩を進めていきます。
軽い登り返せば山頂です。
大築山から5分程で小築山448mに到着しました。
こちらの山頂標識も地面から30cmと低い位置にありました。
こちらの山頂の方が広いので、城の本丸が建てられていたのは小築山ではないかと思ってます。
ベンチなどは設置されておりませんが、静かで休憩するには良い広さでした。
下山するために戻ります。
大築山山頂には戻らず、案内板に展望の良い場所として紹介されていた、モロドノクルワに寄ります。
特に越生町の麦原方面のあじさい山公園が綺麗に見えると書いてありましたが、木が生い茂っていてイマイチ見えず…
それでもまあまあ良い景色で、綺麗な山並みでした。
モロドノクルワ手前の分岐です。
麦原方面に進めば、越生側からの登山口に下りることになります。
昨年の夏に越生側から登ろうと思いましたが、蜘蛛の巣が多すぎて撤退した苦い思い出が蘇りました。
個人的にはときがわ町からの登山を推奨します。
椚平(案内板では「平」)方面にトラバース気味に進んで元の登山道に戻って、大築山の山頂を経由することなく登山口に下りていきました。
登山口からそのまま駐車場の方向に向かえば先程のダットサンがあった分岐に出ました。
椚平山野草園駐車場に戻ったら、下山メシを食べに車で5分程の所にあるくぬぎむら体験交流館に向かいます
9月~4月に提供される郷土料理、平打ち麵の「ひもかわうどん」が人気ということで食べに行きました。
最近登場したらしいひもかわカレーうどんも魅かれますが、定番のひもかわうどん(並)と天ぷらも美味しそうだったので、注文しました。
※会計は現金のみです
体験施設ということで、公的な食堂という雰囲気ですが、木の造りが落ち着きと安らぎを与えてくれます。
少し茹でるのに時間がかかるようで、注文から15分程でひもかわうどんが到着。
厚みのあるきしめんって感じで、うどんの存在感がバッチリです。
地元のお母さん達が作ってくれる郷土料理らしいホッとする味で、野菜もたっぷり入って評判通りの美味しさでした。
更に絶品なのは山野草の天ぷらで、塩で食べると衣のサクサク感と季節の野草の旨味・苦みを楽むことができます。
特に春菊、ユキノシタ、ふきのとう、明日葉、ミント、よもぎといった普段食べられない山野草の食材が、春の香りと独特な苦みを含めて大変美味しく、大満足の下山メシでした。
まとめ
大築山は隣の新柵山よりも登山道がしっかりと整備されていて歩き易かったです。
コースタイムも1時間半〜2時間くらいで帰って来れるので、冬〜春の低山歩きには良い山だなと思いました。夏〜秋は蜘蛛の巣や虫が多そうなので、あまりおすすめできないかなと思います。
たまに見える眺望や古い山城の歴史探訪も含めて楽しく歩くことができましたし、珍しい形の道祖神を見てテンションも上がりました。更には美味しいひもかわうどんと山野草の天ぷらも食べられて満足度の高い登山でした。
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