横隈山登山活動記録
山行日 | 2024月5月3日(金) |
標高 | 593.6m |
登山コース | 太駄上区山村センター~権現岩~横隈山~太駄上区山村センター |
標準コースタイム | 3時間 |
コースタイム実績 | 1時間45分 |
距離 | 5.9km |
上り/下り(累計) | 404m/404m |
駐車場 | 太駄上区山村センター駐車場(無料/5台) |
横隈山の紹介記事はこちらです👇
山行記録
肌寒い季節が終わりを告げて、暖かい山シーズンが始まるゴールデンウイークは、埼玉百名山の中でも北武蔵山域でまだ未踏として残っていた本庄市の最高峰、神の山と呼ばれる横隈山に行ってきました。
5:50
太駄上山村センター駐車場からスタートです。集落の公民館の空きスペースをわざわざ登山者用に提供してくれています。こういう登山者へのウェルカム感は嬉しい限りです。
林道を20分ほど歩くと登山口のある平沢配水場が見えてきます。
平沢配水場には広いスペースがありますが、緊急車両が出入りするため、駐車は禁止となっています。
6:10
登山口に到着。
ここでアスファルトの林道が終わって、登山道に入ります。
この登山口で本庄市が登山者の数を計測調査しているようです。
設置されている数取機のレバーを押して入山しました。秩父の破風山と同じスタイルですね。
シダが群生する谷沿いを進みます。
沢になるほどではありませんが、水が集まる地形で、マイナスイオンを豊富に感じることができます。
5月頭の朝はまだ空気が冷んやりしていることもあって、清涼な気持ち良い空気を吸いながら歩を進めます。
6:30
横隈山山頂方面との分岐地点から権現岩を見るために30mほど下ると、大きな権現岩と呼ばれる巨岩が出現。
この権現岩は、古来より山岳信仰の御神体として崇め祀られてきた岩で、その昔、この村の道を塞いでいた大木を村人が総出で動かそうと試みたところ、まったく動かなかった。それを見ていた一人の男が、村人達が困っているのを見兼ねて、大木を一人で動かして見せました。すると村人達はその力に驚き、男を権現様と崇め奉り、その男が住んでいた岩を権現岩と呼んだという言い伝えが残っています。
この逸話からも、往古よりこの神の山と地元の人々との深い繋がりがあることが伺えます。
ここまで無事に歩いて来られたことへの感謝と登山の安全を祈願してから、来た道を分岐に戻って横隈山山頂に向かいます。
横隈山山頂方面と権現岩方面の分岐に戻ってきました。
この辺りからは足場もしっかりした歩き易い道に変わっていきます。
新緑の美しい雑木林に囲まれます。案内板もしっかりしてます。
開けた所に出ると、背後には秩父のランドマークでお馴染みの城峯山が綺麗に見えました。
双子峰の右側、山頂に展望台が立っているのが城峯山です。城峯山を拝んだら、山頂までもう少しです。
6:50
特に急登もなく、順調に登って山頂手前の展望台に到着。
展望台からの景色は素晴らしく、木立の間から北埼玉や群馬方面の好展望を楽しめました。
遠くには浅間山、榛名山、赤城山も望めます。
ただ、葉っぱが生い茂る夏場は視界が遮られて展望が効かなくなりそうなので、11月〜5月いっぱいまでが登山適期かなと思います。
日本武尊を祀る石碑もありました。
展望台周辺には合わせて3つほど頑丈そうな石碑がありましたが、何故か全て破損していました。
尾根伝いに横移動して山頂に向かいます。
山頂付近にはヤマツツジ綺麗に咲いていて、暖かい登山シーズンの幕開けを感じさせてくれました。
6:55
山頂に到着!本庄市の最高峰だけあって、しっかりとした山頂標識が立っています!
山頂標識と二等三角点がある少しのぺっとした地形で、ほのぼのした里山の雰囲気を感じさせるスペースがありました。家族や友達と登って、ここでお弁当を食べるのも最高だと思います!
赤城の見える北側から吹き上げてくる風の気持ち良さ、他の登山者が少ないことによる静けさ、豊かな自然に囲まれた登山道など、純粋に山の魅力を感じられる清楚な山という印象です。
まとめ
埼玉県の最北部に当たる本庄の町にひっそりと佇む横隈山は、雑木林の新緑も美しく、静かで自然が豊かな味わい深い里山でした。加えて、この集落としての登山者に対するウェルカム感といいますか、この山ありきの外来者を自然と受け入れている風土も素敵だなと思いました。
山頂からの好展望や権現岩を始めとする信仰の石碑など、この地域の歴史や生活をされてきた方々の民族性に触れることができて、予想以上に山に魅了された大満足の山行になりました。