伊豆ヶ岳～子ノ権現登山 『奥武蔵随一の縦走路を歩く』

伊豆ヶ岳登山活動記録

山行記録

6:40
正丸駅の横にある駐車場(500円/日 15台)に車を停めてスタートです。15台ほど停められますが、既に半分は埋まってます。
伊豆ヶ岳は2011年の11月に登って以来なので、約11年振りの山行です。11年前は車をどこに停めたか覚えてないです…。

正丸駅です。相変わらず良い形してますね。
天気も良いので、気持ち良い登山になりそうでテンションも上がります。
駅の改札の隣に登山届のポストがありますので、提出して登山を開始します。

さっそく案内板に沿って登山口に向かいます。

しばらくはアスファルトです。それでもすでに森林から流れてくるひんやりとした風が気持ちいいです。

川沿いに歩くの結構好きです。川のせせらぎの音が良いんですよね。

7:00
正丸峠との分岐点に差し掛かります。左に行くと直接伊豆ヶ岳、右に行くと正丸峠から小高山を回って伊豆ヶ岳です。前回は右から登ったので、今回は左から登山道に入ります。
写真がボケてて見にくくて申し訳ないです。

とても歩き易い登山道です。

7:08
案内板に沿って進みます。
案内板は所々あり、基本的に道迷いの心配はありません。

５月とあって新緑がめちゃくちゃ綺麗です。

7:31
尾根沿いに高度を上げていきます。風が吹き上げてきてとても気持ち良いです。

横瀬二子山とか丸山あたりでしょうか。良い眺めです。

7:37
正丸峠コースとの合流地点です。

正丸峠コースとの合流地点が五輪山の山頂です。伊豆ヶ岳の手前の山です。

一旦下ります。
11年前の記憶としては五輪山は覚えてなかったですが、ここの下りは特徴的なので覚えてました。

7:43
男坂と女坂の分岐点です。
男坂を進むと伊豆ヶ岳最大の名所であるクサリ場、女坂は迂回して山頂に向かうことができます。

※クサリ場は50mも続く県内でも屈指の危険箇所です。近年重大事故があり、現在も落石や滑落の危険があることから「通行自粛」となっています。登攀は自己責任です。

11年前に登ったので、今回は女坂から迂回しました。

クサリ場の裏側はロープが張られています。やっぱり、基本的には通行禁止扱いではないかと思います。

7:55
山頂広場に着きました。ここも新緑が美しいです。

山名の由来です。
アイヌ民族というと東北から北海道という認識でしたので、ここ関東地域でアイヌ文化が語られていることに少し驚きました。
関東の先住民とされる蝦夷がアイヌの祖先とする説は聞いたことがありますが、その名残でしょうか。

お馴染みの山頂標識。

天気が良くて展望も気持ちいいです。
ただ、樹木が茂っており、視界はやや狭めです。

石材タイプの山頂標識もあります。
この重たそうな石をどうやってここまで運んだんだろうと思います。

8:11
山頂でしばし休憩後、子ノ権現に向けて山頂を後にします。緑が本当に綺麗で、歩いていてめちゃくちゃ気持ちいいです！

登り返しを越えて15分ほどで古御岳山頂です。

こんな山奥に東屋も作られています。

8:22
吾野駅まで9.0km、正丸駅まで5.5kmです。

8:34
高畑山山頂です。ここまでいくつかアップダウンを繰り返しますが、静かな山歩きが楽しめます。

一度森を抜けます。
鉄塔とか、登山中にこういう人工物が出てくるとなんかな～とちょっと残念な気持ちになります。

8:50
ピークは続いて中ノ沢ノ頭です。山頂広場もなく、登山道の通り道といった感じです。

変わらず登山道は歩き易いです。距離はそこそこ歩きますが、この歩き易さが疲労を軽減してくれます。

9:05
天目指峠まで来ました。

車道を越えて再度登山道に入ります。

ふにゃふにゃした所を抜けていきます。

9:35
子ノ権現の手前の愛宕山です。

愛宕山付近登山道からの景色です。縦走路は殆どが樹林帯で開けているところが少ないため、こういった景色が見られると、足を止めてじーっと見入っちゃいます。

9:40
竹藪を抜けると子ノ権現です。

足腰の神様が祀られている子ノ権現の名物でっかい鉄のわらじです。重さは2トンで世界一のわらじだそうです。日本にしかないでしょうから、世界一ってのも違和感がありますが。

でっかい下駄もあります。他にもでっかいハイヒールとかもありました。

子ノ権現は通称で、正式名称は大鱗山雲洞院天龍寺で宗派は天台宗のようです。
足腰守護の神様が祀られていることから、この日もたくさんの登山者がお参りに来ていました。

本堂の裏手から登ると「東京スカイツリー眺望処」と書かれた手作りの看板がある展望台がありました。

少し霞がかっていて東京スカイツリーは見えませんでしたが、素晴らしい眺望です。

展望台の隣では鐘が撞けます。

勇壮な仁王像が入口にあります。邪悪な者を退治してくれるようです。
1936年に彫刻家でコンクリート仏師の花井探嶺という方によって作られたようです。勉強になります。

売店があります。昭和の香りがプンプンします。ノスタルジック感が凄いです。

子ノ権現駐車場付近からの眺めです。無事に登山の目的地に着いたこともあり、清々しい眺めです。

子ノ権現を出て、浅見茶屋に寄って名物のうどんを食べて吾野駅まで縦走する予定でしたが、道を間違えて正丸駅方向に進んでいることに気づきました。
よくわからない道を心細く歩きました。ずっとアスファルトの道なので、足が痛くなってきて４月に参加した外秩父七峰縦走ハイキング大会42kmのアスファルト地獄を思い出しました。

長閑な風景です。こういった人々の生活が自然とマッチしている美しい景色が好きです。

まとめ

関東ふれあいの道にも選定されている、奥武蔵でも人気の縦走コースを歩きました。伊豆ヶ岳のクサリ場を通行できなかったのは残念ですが、いくつものピークを越えていく縦走の醍醐味を満喫できました。

この季節ならではの美しい新緑に囲まれ、景色も素晴らしい気持ちの良い登山道は流石の一言。豊かな樹相に囲まれた楽しい山行でした。

最後の最後で道を間違えて縦走ではなく周回コースになってしまいましたが、電車を使わずに駐車場に戻れたので、これはこれで良いコースだと思いました。