甲武信ヶ岳の特徴
甲武信ヶ岳は埼玉県、山梨県、長野県の3県の境にある標高2,475mの山で、奥秩父山域の主脈の中央に位置します。山頂が武州(埼玉県)、甲州(山梨県)、信州(長野県)の境に在ることからこの名になったとされる説が有力ではあるものの、山容が拳のように見えるからという説もあります。
隣接する埼玉県最高峰の三宝山とどっしりとした木賊山の間にあり、目立たない山容ではあるものの、岩稜が露出した山頂からの展望は素晴らしく、山頂からは日本百名山のうち43座を望むことができます。
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千曲川源流
比較的難易度が低いとされている毛木平コースには、日本一長い川の源流である千曲川(新潟県に入ると信濃川)の水源の地があり、日本海までの367kmのスタート地点を見ることができ、水源の湧き水を飲むことが出来ます。
甲武信小屋
甲武信ヶ岳山頂から約10分のところに甲武信小屋(収容人員 約150人)があり、徳ちゃん新道の名前の由来である小屋番の「とくさん」が切り盛りしている(既に隠居したという噂も)。
外観の木造は武骨感があるものの、小屋全体では長閑でアットホームな雰囲気で登山者を迎えてくれます。甲武信ヶ岳や三宝山のバッチ、Tシャツも販売されており、ご飯やお酒もあります。名物のおでんはとても美味しくて人気があります。
名山選定
甲武信ヶ岳の登山コース
長野県側は川上村の毛木平無料駐車場(JR小海線信濃川上駅からバス有)から千曲川源流遊歩道を通って甲武信ヶ岳山頂までのピストンが最短コースで、早朝から登れば日帰りが可能です(①)。
または毛木平駐車場 → 千曲川源流遊歩道 → 甲武信ヶ岳 → 三宝山 → 武信白岩山 → 大山 → 十文字峠 → 五里観音 → 毛木平駐車場の周回コース(②)もピストンより2時間ほど長く要しますが、健脚者なら日帰りも可能です。
その他にも山梨県側の西沢渓谷駐車場から登る徳ちゃん新道コースも比較的人気がありますが、毛木平コースに比べて東京方面からのアクセスは良いものの、コース自体は急登が多く、難易度が高いため健脚向けです。
登山道にはシャクナゲが多く自生していて5月末~6月に見頃を迎えます。(JR中央本線塩山駅から西沢渓谷駐車場までバス有)
標準コースタイムと難易度
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