不動山~雨乞山~陣見山登山活動記録
山行日 | 2023月10月22日(日) |
標高 | 不動山549.2m 雨乞山510m 陣見山531m |
登山コース | 岩田公園駐車場~間瀬峠~不動山~間瀬峠~雨乞山~榎峠~陣見山~岩田公園駐車場 |
標準コースタイム | 6時間20分 |
コースタイム実績 | 4時間40分 |
距離 | 16km |
上り/下り(累計) | 973m/976m |
駐車場 | 岩田地区公園駐車場(無料/20台) |
不動山、雨乞山、陣見山の紹介記事はこちらです👇
山行記録
今日は秋の快晴予報だったので、長瀞の不動山、雨乞山、陣見山に行ってきました。
お目当ては雨乞山のパラグライダー出発地点になっている雨乞山山頂からの長瀞の絶景と、陣見山の縦走コースとして知られている北武蔵ハイキングコースの尾根歩きです。
5:45
樋口駅から不動山方向に進むと有料駐車場があるようですが、節約のため無料開放されている岩田地区公園の駐車場に停めました。
歩いても10分程しか変わらないのですし、トイレも新しくてとても綺麗なので、こっちの方が良いと思います。物価の上昇も止まりませんし…
5:50
樋口駅に向かって歩き出して白鳥橋に差し掛かると、早速長瀞の岩畳が出てきました!
秋が深まってきた朝の冷たさを感じるひっそりとした岩畳です。
5:56
秩父鉄道の始発でしょうか。
風情を感じるワンマン電車です。
6:00
どこかノスタルジックな雰囲気の樋口駅を通り過ぎます。
6:07
樋口駅を過ぎて600m程で分岐が見えてくるので右に入ります。
6:09
更に100m程で分岐を右へ進みます。
ここが間瀬峠に向かう登山口になります。
林道を進みます。
時折、動物の気配がガサガサ聞こえてきました。
6:50
熊が出ないことを祈りながら進むと間瀬峠に出ました。
このカーブの奥に不動山の登山口があります。
不動山登山口は入口からロープが張ってあり急勾配ですが、最初の20mだけで、あとはゆったりとした尾根道を進みます。ロープも使わず登れました。
色んな登山記録では山頂の暗さや展望がないことがフォーカスされていて、登山道の情報が少ないことから、鬱蒼とした狭い登山道を想像していましたが、杉の植林などで人が入り込んでいた名残から意外としっかりとした登山道で、尾根は広く綺麗な樹林帯が続いていました。
但し、ピンクリボンがあまり貼られていないことから、地図やGPSがないと不安になります。
特にこの季節は落ち葉が多く、踏み跡頼みだとコースが分かり難くなる箇所がいくつかあるので、GPSは必須と考えた方が良いです。
7:23
間瀬峠から30分程で不動山登頂です!
渋い岩畳のような石が埋まっていて、その脇に山頂標識が立っていました。
山頂からの眺望はなく、木立に囲まれたちょっとした広場があります。
ベンチなどもありませんが、植林された木々がどこか優しい雰囲気を醸し出していました。
7:30
山頂から2分程下ったところに不動山の名前の由来でもある石尊大権現の祠があります。
がっちりとした囲いで守られています。
石尊様の展望と書かれた標識がありますが、ここからは木が立ちはだかって展望は見られず。
それでも10歩ほど移動すると木立の間から秩父の武甲山を正面に見ることができました。一番手前は破風山、その左奥が蓑山で、真ん中が秩父の雲海を作ると言われる煙突です。
束の間の開放感を得て気持ちも癒されました。
山頂から100mほど下山した所に猪みたいな形の木がありました。
誰かが作ったわけではなく、完全な自然物のようです。
偶然の産物ですがリアルで思わず写真を撮りました。
個人的にはこれをどなたかに山頂に持って行って欲しいです。
7:53
間瀬峠に戻ってきたら、不動山登山口の反対側にある雨乞山登山口に入ります。
こんな道を進みます。たまに倒木ありです。
8:10
一気に開けて雨乞山の山頂です。
パラグライダーの出発所になっているため、草木は伐採されており恰好の展望所になっています。
お手製の雨乞山の山頂標識の上には、パラグライダーの風速確認用の鯉のぼりがありました。
風に揺られる鯉のぼりを見ていると気持ちが和みます。
山頂からは長瀞の絶景が広がります!
めちゃくちゃ開放感があります!!
正面の山の奥には東京都心とスカイツリーまで見ることができました。(写真拡大すれば見えるかもです)
長瀞と秩父の町から蓑山、武甲山も見れました!
爽快感もあって本当に気持ちいいです!!
これから向かう陣見山方面です。
その奥にはみなかみ方面の山が広がります。
更に筑波山も見えて関東平野も望めました。
本当に素晴らしいパノラマの絶景で、最高です!
足元が芝生なので、のんびり寛げるのも好印象です。
お弁当を美味しく食べられる山頂ランキングとかがあったら埼玉ではNo.1かもしれません。ずっとここからの景色を眺めていたい気持ちになりました。
しばし寛いだ後、陣見山に向かいます。
8:50
林道を経て陣見山方面の分岐です。
この辺りから急に案内板が増え始めました。
北武蔵のハイキングコースを進みます。
ちゃんと道はあります。
9:02
また分岐点に出ます。
林道とハイキングコースが並走しているため、合流地点がいくつかあるようです。
対岸の陣見山登山口に入ります。
9:10
陣見山山頂から少し手前に展望所がありました。群馬方面で赤城山が見えます。
その隣には谷川岳も。
9:20
雨乞山から40分、陣見山に到着しました!
ですが、展望はなくテレビ埼玉の電波塔が立っていて山頂感はあまりありませんでした。
今年の春に出没してます。
最近すぎて急に怖くなりました。
ここから少し戻ってから樋口駅に下山します。
9:35
先ほどのアスファルトとの合流地点に戻りました。
長瀞八景の紹介がありました。
この看板から林道で少し下った所に絶景ポイントがありました。
長瀞全開!!
雨乞山山頂からは少し高度が落ちるものの、ここからも素晴らしい景色を見ることができました。
奥に武甲山、その手前は蓑山で右には破風山が見えます。
そのまま林道を140号方面に下ります。
10:10
国道140号の手前まで下山してきました。さっきまで絶景を見て興奮していた雨乞山の山頂が見えます。
今日は特にいい山行だったな~と余韻に浸りながら、何度も山頂を見返します。
旅の終わりを感じながら樋口駅手前の踏切で電車を待っていたら、なんと貨物列車に遭遇!!
子供の頃に見た以来で、「貨物列車ってまだ走ってるんだ!」ってめちゃくちゃ感動しました!
しかも電車のデザインもカッコイイ♪
武甲山の石灰石を運んでいるのでしょうか。
良い山行のフィナーレって感じで最高の演出でした。
更に駐車場近くの白鳥橋まで戻ってきたら、荒川にSUP(スタンドアップパドルボード)集団がいました。長瀞らしくてとても良い雰囲気です。私もいつかやってみたいです。
10:30
駐車場に戻りました。
久しぶりのゴミ拾いはゼリー飲料の空、プラスチックの破片、昔の缶ジュースのタブなど。
少量でしたが、拾って少しだけ山を綺麗にすることができました。
11:05
下山後は旅の締めに、波久礼駅隣にある味噌豚丼が評判のたてがみさんへ。
開店25分ほど前に到着しましたが、既に一組並んでいてその後は開店と同時に満席でした。
豚丼の並にランチセット(みそ汁+キャベツで100円)を注文。
10分程で提供されて頂くと、評判通りめちゃくちゃ美味しかったです!
炭火で焼いた豚肉香ばしい香りに食欲をそそられて、更に伊勢志摩産の青さのみそ汁の磯の香りに追い打ちを掛けられて食欲を刺激されます。
味噌豚丼の豚肉は柔らかくて自家製の味噌と絡んでご飯との相性はバツグン!しょっぱくなく、脂っこくなく、肉の旨みがしっかりと口の中に広がります。
そしてお肉に注目されがちですが、相方のご飯がまたモチモチで甘みがあって美味しく、どんどんお箸が進みます。お肉が一枚一枚減っていくのが寂しくなるくらい虜になる味ですが、最後の3枚位になったら山椒を掛けて味変すると、これまた山椒の香りとピリッとした辛味が絶妙に味噌豚とマッチして最高でした。
キャベツもシャキシャキでみずみずしく、備え付けの甘めの味噌に付けて食べるのがいいアクセントになります。これで1000円は安いって思うくらい本当に美味しかったです。接客も良くて素晴らしいお店でした。生きてるうちにあと5回はリピートしたいって位美味しかったです。
まとめ
北武蔵山域は思いの外登山道もしっかりと整備されていて歩き甲斐のある楽しい山でした。
不動山は山頂からの眺望はないものの、登山道は木立も美しく、優しい雰囲気のある山頂だなという印象です。
山の楽しみ方は人それぞれで、山頂からの展望を期待する人、山でのご飯やコーヒーを楽しみたい人などいますが、確かにこれらはあまり期待できない山ですが、木立に囲まれた山道を静かに汗をかいて気持ち良く歩きたいという方にとってはどうでしょう。片側は植林、もう片側は自然林というアシンメトリックな特異で面白味のある尾根は、急な勾配もなく、少しずつ高度を上げながら山の奥まで続き、間瀬峠から山頂までの歩行時間も程よい1時間弱と、その期待に十分に応えられると思います。
山頂直下の祠の隣からの長瀞の街を武甲山方面に見渡せる開放感も良かったです。色んな山を知る人は十分に楽しめる、もう少し評価されても良い山かなと思いました。
雨乞山は頂上からのパノラマは噂に違わぬ壮観で、開放感も素晴らしく、登山の醍醐味を感じさせてくれる山でした。長瀞と武甲山の眺めが最高でした。
下山後は秩父鉄道の貨物列車も見れたし、豚丼も美味しかったしで、久しぶりに会心の思い出になる山行でした。
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