破風山の特徴
破風山は秩父市の北方、皆野駅北西に位置する標高626.5mの山で、山の西には秩父札所三十三番菊水寺と三十四番水潜寺を結ぶ札立峠があり、往時には巡礼者で賑わいました。
明るい雰囲気に開かれた山頂からの展望は素晴らしく、眼下には秩父市や小鹿野町の街並みが広がり、その向こう側には武甲山、武川岳、雲取山、甲武信ヶ岳、両神山、二子山といった埼玉の名山を見渡せます。
また水潜寺の先にある秩父華厳の滝は、高さ13m程ながら水量も安定し、さながら日光の華厳の滝を小さくしたミニチュア版で、紅葉の名所にもなっています。
山頂からの素晴らしい展望や雑木林に囲まれた登山道の気持ち良さも手伝って、埼玉の山の中でも特に高い人気を誇る山です。
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山名の由来
切妻屋根の妻側から見た三角屋根の破風板の△形状に似ていることから付けられた山名とのことです。
この説明でピンとくるのは建築関係の方だと思いますので、分かり易く言うと一般的な三角屋根と思って貰えれば問題ないと思います。
秩父市を見下ろす山頂からの大展望
山頂は開放感と展望が素晴らしく、埼玉県の山の中でもトップクラスの眺望を楽しむことができます。
山頂は広場となっており、目の前に広がる秩父の町並みや秩父のシンボルである武甲山、小鹿野町方面には雲取山、更には甲武信ヶ岳や両神山、険しい山容からクレイジーマウンテンと称される二子山など、埼玉を取り巻く名山をゆっくりと眺めることができます。
埼玉随一の紅葉の名峰
破風山は紅葉の名所として知られており、その華やかさは埼玉随一とも言われるほど高く評価されており、埼玉県内はもちろん、他県からも紅葉を楽しもうと多くのハイカーが集まります。
ピークは11月末と、埼玉県の山の中でも最も遅いタイミングに見頃を迎え、低山を覆う広葉樹林は錦を纏うが如く美しい紅黄色に彩られます。
秩父華厳の滝
水潜寺から600mほど奥にある観光名所の滝で、高さは13mほどですが、日光の華厳の滝とよく似ていることから、その名で呼ばれています。滝上には目を見開いたユニークな不動明王が鎮座しています。
破風山の登山コース
マイカーでは秩父温泉満願の湯前の皆野町営駐車場(無料/20台)に停車、バスでは秩父温泉前バス停から風戸の集落を過ぎて登山道に入ります。 雑木林を進み、猿岩を眺めて破風山頂上に至れば、下山は皆野アルプス登山道を進んで札立峠、大前山、天狗山、最後に秩父華厳の滝へと下ります。
コースチェック
- 626.5mの低山ですが、周回コースを取る尾根上では所々鎖場や痩せ尾根など危険箇所があります。登頂後も油断せず滑落に注意して慎重に進みましょう。
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